公園や街路樹、庭木としてもよく見かけるツツジ
ピンクや白のお花がたくさん咲いていて目を引きますよね
我が家のお庭のツツジも今まさに咲き誇っています
その密集して咲いているお花の時期が終わると、たくさんのお花が地面に落ちてしまいます
落ちているお花を見ると、まだまだ綺麗な色☆
今回はこのツツジの花びらを使って花びら染めをします
YouTubeでツツジを使った花びら染めを公開中!
こちらはショート動画ですが、フルバージョンもありますので、
『ゆる~っとものづくり』のチャンネルより
高評価・チャンネル登録、是非よろしくお願いします♪↓↓↓
- ツツジを使った花びら染めってどうやるの?
- 簡単なやり方が知りたい!
- 他の花と染まった色の違いはあるの?
ツツジ科ツツジ属のツツジ(躑躅、つつじ:azalea)は、アジアに広く分布し低木や高木があります
花は4月から6月に咲き、子供のころは花の蜜を舐めたりしました
子供のころは知らなかったのですが、種類によっては毒をもっていることもあるようなので注意が必要です
今思うと怖い(+_+)
我が家は、そろそろお花の時期が終わって地面に落ちてき始めているので、
拾い集めてお花を溜めていきます
口にしなければ大丈夫ですが、お花を拾い終わった後は必ず手を洗うようにしましょう
心配であればビニール手袋をした方がいいかもしれません
草木染めをするときは花びらのみを冷凍保存するのですが、
ツツジのお花は散るときに雄しべと雌しべが外れやすくなっているので楽チンです♪
※冷凍することによって細胞が壊れて、色素が取り出しやすくなります
この記事では、
- 初心者でも分かるツツジを使った花びら染めの方法
- 簡単なやり方、コツ
- 花の種類による染めあがった時の色の差
を画像を交えて紹介します
花びら染めは火を使わないのでお子さんと楽しんだり、自由研究のテーマにもおすすめです
おうち時間でお子さんと一緒に『ものづくり』を楽しみませんか?
一緒に試行錯誤しながら色々なもので染め物をしてみましょう♪
【草木染めをした布で優しく自然な色合いの小物を作っています↓】
ツツジを使った花びら染めをするときの12のポイント
- 染める前に染め物を豆乳で前処理をして、平置きでしっかり乾燥させる
- 乾燥した染め物は染料に入れる前までにぬるま湯で柔らかくしておく
- ツツジは雄しべ・雌しべを取り除き、花びらのみを冷凍で保存する
- 草木染めに使用するときは、電子レンジで温めると色素が取り出しやすくなる
- 不織布に入れたツツジの花びらと食物酢をボウルに入れる
- ビニール手袋をして、不織布の中の花びらをすり潰すように揉んで色素を出す
- 花びらの入った不織布を取り除き水を加え、よく混ぜ染料とする
- 染める布を入れて1時間浸ける
- 染めているときは菜箸で揺り動かし染めムラを防止する
- 鉄媒染液は他の媒染液に影響してしまうので、なるべく離して置き作業も別で行う
- 色が薄いと感じたら、染色→水洗→媒染→水洗を気に入った色になるまで繰り返す
- 染色後はしっかりと洗い流す
ツツジのお花が咲いてるよ
お花がたくさん集まってて可愛い♪
ピンク・・・白・・・濃いピンク・・・
いろんな色があるね
白は染まらなそうだから、ピンクと濃いピンクを拾って
花びら染めしてみよう☆
つつじで草木染めを始めよう!花染めのやり方
2022年5月1日天気(くもりのち雨) 24℃ 50%
お花が落ちたら拾って・・・
雄しべと雌しべを取って洗って・・・
乾燥させて冷凍して・・・
を繰り返し、やっと必要な量が溜まったので草木染めをします
冷凍をしていると長期間保存でき、お花の時期じゃない時や好きな時に染色を楽しむことが出来ます
更に色素も取り出しやすくなるのでオススメです
染める布は綿100%でサイズは約11×11cmが6枚、布の重さはハンドメイドパーツを含めて全部で12g
染め物の素材には、草木染めに向いているものと向いていないものがあります
❀草木染めに向いている素材❀
◎ | 前処理なしで良く染まるもの | シルク、ウールなどの動物性のもの |
〇 | 前処理をすると染まるもの | 木綿、レーヨン、麻などの植物性のもの (布以外・・・紙、バンブーなど) |
❀草木染めに向いていない素材❀
△または× | 染まらない もしくは染まりにくいもの | ポリエステル、アクリル、ナイロンなどの化学繊維 |
ツツジの花びらは50g使います
※染める布の重さによって花びらの量を調節してください
ツツジを使った花びら染めの材料・道具
綿100%の布、豆乳(今回はキッコーマン調整豆乳)、ツツジの花びら(今回は50g)、
前処理用ボウル×1個、
色素を揉みだす用のボウル×1個(ボウルはステンレス製かプラスチック製かホーロー製)、
焼ミョウバン(今回はケンエーの焼ミョウバン)、銅媒染原液、鉄媒染原液、
クエン酸(健栄製薬(株)クエン酸結晶)、重曹(マルフクケミファ(株))、
カンロ杓子×2個(媒染液をすくう用のかき氷シロップかけるやつ1杯15ml)、
食物酢、計量スプーン、水、計量カップ、菜箸×2膳(今回は割り箸)、
キッチンスケール、不織布、輪ゴム、ビニール手袋
使用する媒染は5種類です
- アルミ媒染・・・ミョウバン
- 銅媒染・・・酢酸銅(自作)
- 鉄媒染・・・酸化第二鉄(自作)
- 酸媒染・・・クエン酸
- アルカリ媒染・・・重曹
媒染液による色の違いをみるため色んな種類を用意しました
実際にあなたが染める際は、今回の染まりあがりを見て必要な媒染液を用意してください
媒染液用ボウルも媒染液の数だけ用意します
草木染め:染めたい布に前処理をする方法
布の汚れや糊などを落とすために少量の中性洗剤をつけ、ぬるま湯でよくもみ洗いし絞ります(染め物の精錬)
染料が入りやすくするため豆乳:水=1:1の液をボウルに入れてよく混ぜ、そこに布を浸しましょう(染め物の濃染処理)
植物性の布はタンパク質が無いと染まらないので、豆乳により人工的にタンパク質をつけます
※動物性のシルクやウールなどの布には動物性タンパク質が付いているので濃染処理は必要ありません
20~30分浸したらタンパク質が落ちてしまうので水では洗わず、
そのまま固く絞りシワをしっかり伸ばして、平置きでよく乾かしましょう
※平置きにすることで染めムラを軽減することが出来ます
くっさ~くなってしまうので、よく晴れた日に干して手早く乾燥させます
晴れた日にまとめて前処理をしておいて、使わない布はジップ式のビニール袋に入れて冷凍しておきましょう
乾燥した布はアイロンをかけておくと保存しやすいのでオススメです
つつじの染料に入れ染色する方法
前処理して乾燥した布は、染色の前までにぬるま湯で洗って柔らかくしておきましょう
冷凍していたツツジを使う前までに自然解凍しておきます
間に合わなければ、耐熱容器に入れラップをして電子レンジで約40秒温めてもいいです
冷凍のままだと手が冷たくて作業が続けられません
さらに温めることによって細胞が壊れて、より色素が取り出しやすくなるという効果もあります
自然解凍したツツジ50gを不織布に入れ、中身が出ないように輪ゴムで縛ります
ボウルに不織布に入ったツツジと食物酢250㎖を入れます
手荒れ防止にビニール手袋をして、不織布の中のツツジをすり潰すように揉みましょう
全体をすり潰してツツジの花びらのアントシアニンという色素が充分抽出できたら、不織布をよく絞って取り除きます
不織布に入れるとザルで濾す必要が無いので楽チンです♪
抽出した色素は椿に比べて、優し気な薄ピンク色!
そこに染める布にかぶる程度の水を加えて、よく混ぜたものを染料とします
今回は水150㎖を加えました
※ツツジはお花の色が薄いので、なるべく水は少なくした方がいいです
布を浸けて、時々菜箸で揺り動かしつつ1時間待ちましょう
この間に媒染液を作ります
草木染め:媒染液を調整する
今回使う鉄と銅媒染液は自分で作ったものです
作り方は、【草木染め鉄媒染液・銅媒染液】釘や銅線を使って初心者でも簡単に出来る作り方!
の記事に書いてあります
【各媒染液の調整については、こちら↓↓↓】
つつじ染めした布を水で洗い、各媒染液に浸ける
1時間後、布を取り出し染料のカスが残らないように水で洗います
水気を切るときは固く絞らず優しく押して水気を切りましょう
無媒染はここで完了です
花びら染めでは食物酢で色素を出しているので、無媒染でも酸による色止めの効果があります
なので、やらなくてもいいのですが慣例通りにクエン酸媒染も行います
鉄媒染液は他に影響を与えやすいので、媒染に使用する菜箸には、
鉄媒染用だけ分かるようにテープなどで印を付けて、更に鉄媒染液だけ離しておきます
水気を切った布を各媒染液に20~30分浸けます
時々菜箸で優しく揺り動かしましょう
20~30分経ったら、取り出して水でよく洗います
この時も鉄媒染だけ別にしましょう
もし洗い終わって色が思ったより薄いと感じたら、
- 再び染料に入れ20分浸けて、水洗い
- 媒染液に10分入れて媒染し、水洗い
という工程を気に入った色になるまで繰り返します
今回の分量と方法でやると1回できれいに染まったので、
日陰でよく乾かしアイロンを掛けます
↑花びら染めキットを作りました!
- 無媒染・酸(クエン酸)は、薄い明るいピンク(パウダーピンク、一斤染:いっこんぞめ)
- アルミ(ミョウバン)は、少し青みがかった薄い黄色
- 銅は、少し緑がかった薄い水色
- 鉄は、ごく薄い紫色
- アルカリ(重曹)は、若干紫がかっているが、ほぼ染まっていない
アルカリ媒染は中和されてしまったため色がほとんど付かなかったと思われます
今回使ったツツジは椿に比べると薄い色のお花だったので、染まり上がりも優しい色に染まっています
お花の色の濃さや種類によって、取り出せる色素の量や種類が変わるので、
もっともっと色々なお花で染色をしてみたいと思いました
ツツジを使って、もっと濃く染めたい場合は花びらを倍量にするといいです
草木染めの始め方(基礎知識と道具一覧)については、
【初心者でも簡単&手軽に草木染めが始められる!】草木染めって何?必要なものは?これで草木染めのやり方がまるっと分かる!材料・道具一覧
を参照してください
媒染が終わった後のボウルの中は、
アルミは薄い黄色、銅・鉄は変化なし、
酸はピンク、アルカリは少しくすんだ薄い黄色でした
染色の作業が終わったら、
媒染液を水で希釈して、水道の水を流しながら少しずつ捨てます
使った道具やシンクなどは綺麗に洗い流し、最後にしっかり手を洗いましょう
最後にもう一度、
ツツジを使った花びら染めをするときの12のポイントをおさらいします
- 染める前に染め物を豆乳で前処理をして、平置きでしっかり乾燥させる
- 乾燥した染め物は染料に入れる前までにぬるま湯で柔らかくしておく
- ツツジは雄しべ・雌しべを取り除き、花びらのみを冷凍で保存する
- 草木染めに使用するときは、電子レンジで温めると色素が取り出しやすくなる
- 不織布に入れたツツジの花びらと食物酢をボウルに入れる
- ビニール手袋をして、不織布の中の花びらをすり潰すように揉んで色素を出す
- 花びらの入った不織布を取り除き水を加え、よく混ぜ染料とする
- 染める布を入れて1時間浸ける
- 染めているときは菜箸で揺り動かし染めムラを防止する
- 鉄媒染液は他の媒染液に影響してしまうので、なるべく離して置き作業も別で行う
- 色が薄いと感じたら、染色→水洗→媒染→水洗を気に入った色になるまで繰り返す
- 染色後はしっかりと洗い流す
今回のツツジの染色では、薄めのピンク色のお花を使ったので優しい色味になりました
もっと濃いピンクのツツジを使うと、抽出する色素が多くなるので染色も濃くなると思います
色々なお花の種類があるように、
染色をするとそれぞれのお花の個性が見られるようで、改めて草木染めって面白いなと思いました
次回は、ウコン草木染めキットの体験レビューです
ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪
草木染め:煮染め一覧
材料を煮出して抽出した染料に染め物を入れ、火にかけて染色する方法草木染め:花びら染め一覧
材料を食物酢の中で揉みこんで色素を抽出した染料に、染め物を浸けて染色する方法ヒメヒオウギズイセン | なすの皮 | ブドウ |
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草木染め:その他
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