【ネギで草木染め♪】明るい緑に染めてみよう!初心者でも出来る!簡単にパステルカラーを出すやり方・方法

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草木染めネギのアイキャッチ 草木染め

寒くなってくるこの時期、そろそろ鍋料理で温まりたいと思いますよね

鍋やすき焼きにはネギが欠かせません

ネギ()は、畑で栽培される多年草で1年中スーパーなどで見かけますが、旬は12月~2月です

ネギの白い部分は色々な料理に、青い部分は薬味や肉の臭い消しに使われます

ただ普段料理をしていると青い部分を使いきれずに捨ててしまうことが多いです

実は、ネギはその青い部分が草木染めに使えるんです

草木染めではきれいな緑を出すのは難しいんですが、

火を使わずにパステルカラーの緑が出せます

  • ネギでどうやって布を染めるの?
  • パステルカラーの緑色ってどう出すの?

以前、青じそパセリを使ってクロロフィルをアルカリ抽出して、布を煮染めしました

今回はクロロフィルの抽出方法と染め方を変えます

また、全ての媒染液で染色をしていますが、緑に染めるには銅媒染1択です!

この記事では、

  • 初心者でも分かるネギを使った草木染めの方法
  • クロロフィルを抽出するやり方
  • 緑に染める簡単な方法、コツ

を画像を交えて紹介します

ネギは冷凍保存しておけるので、少しずつ溜めていくことが出来ます

捨ててしまうことの多いネギの青い部分が使えるのでSDGsの観点からもオススメの染色です

おうち時間でお子さんと一緒に『ものづくり』を楽しみませんか?

一緒に試行錯誤しながら色々なもので染め物をしてみましょう♪

【草木染めをした布で優しく自然な色合いの小物を作っています♪】

marichi-style
こんにちは♪marichi-style(まりちすたいる)と申します。数あるショップの中、当店の作品をご覧いただきありがとうございます。〜草木染め作品について〜当店では、ランチバッグ・マスクケース・猫の首輪など、綿100%の布を1から草木染めしたものでハンドメイドをしています。草木染めならではの優しい色合い、特性でもある...

ネギを使った草木染めをするときの10のポイント

  1. 染める前に染め物を豆乳で前処理をして、平置きでしっかり乾燥させる
  2. 乾燥した染め物は染料に入れる前までにぬるま湯で柔らかくしておく
  3. ネギの青い部分を細かくしてすり鉢に入れる
  4. すり鉢に消毒用エタノールを加えてよくすり潰すとクロロフィルが抽出される
  5. クロロフィルが抽出された液に布が浸かる程度の少量の水を加えて染料とする
  6. 染料に直接媒染液を入れてから布を染色する
  7. 銅媒染をすると緑になる
  8. 染めているときは菜箸で揺り動かし染めムラを防止する
  9. 色が薄い場合はクロロフィルの量が足りないので、またすり潰して染料に足す(銅媒染液も足す)
  10. 染色媒染後は、しっかりと洗い落す
まりも
まりも

鍋料理がおいしい季節になったね

ちぃ
ちぃ

ちょうどネギが安かったし鍋にしよう!

まりも
まりも

ネギの緑の部分、かたくて食べられないし勿体ないなぁ

ちぃ
ちぃ

じゃあ、草木染めに使おう♪

ネギで草木染めを始めよう

葉っぱのキャラクターが畑からネギをとっているイラスト

2021年9月26日天気(くもり時々雨) 24℃ 65%

以前、姉から大量のネギをもらったので、白い部分は輪切り・みじん切り・斜め切りにして一気に冷凍

青い部分は切らずに全て冷凍保存しました

その青い部分でクロロフィルを抽出して緑に染色しようと思います

染める布は綿100%、

サイズは約11×11cmが6枚と後日ハンドメイドで使用するパーツで、重さは全部で19gです

染め物の素材には、草木染めに向いているものと向いていないものがあります

❀草木染めに向いている素材❀

前処理なしで良く染まるものシルク、ウールなどの動物性のもの
前処理をすると染まるもの木綿、レーヨン、麻などの植物性のもの
(布以外・・・紙、バンブーなど)

❀草木染めに向いていない素材❀

または×染まらない
もしくは染まりにくいもの
ポリエステル、アクリル、ナイロンなどの化学繊維

ネギの青い部分は染め物の6倍用意しましたが、

途中で足りないことに気づき、足したので結局8倍使いました

今回は最終的に約150gを使いました

草木染めネギの写真

今回は媒染液による色の違いを見ていくので、ハンドメイド用パーツは載せません

使用する媒染は5種類です

  • アルミ媒染・・・ミョウバン
  • 銅媒染・・・酢酸銅(自作)
  • 鉄媒染・・・酸化第二鉄(自作)
  • 酸媒染・・・クエン酸
  • アルカリ媒染・・・重曹

ネギを使った染色の材料・道具

綿100%の布、豆乳(今回はキッコーマン調整豆乳)、

ネギの青い部分(今回は約150g)、消毒用エタノール、

前処理用ボウル×1個、

ペットボトルを切ったもの(染料・媒染液を入れる用)×6個、ザル×1個、

焼ミョウバン(今回はケンエーの焼みょうばん)、銅媒染原液、鉄媒染原液、

クエン酸(健栄製薬(株)クエン酸結晶)、重曹(マルフクケミファ(株))、

カンロ杓子×2個(媒染液をすくう用のかき氷シロップかけるやつ1杯15㎖)、

計量スプーン、水、目盛付きのコップ、菜箸×2膳(今回は割り箸)、キッチンスケール、

すり鉢、すりこぎ棒、リトマス試験紙

草木染めネギ道具一式の写真

媒染液による色の違いをみるため色んな種類を用意しました

実際にあなたが染める際は銅媒染のみで大丈夫です

染料を入れる容器も銅媒染用のみ用意してください

染めたい布に前処理をする方法

葉っぱのキャラクターが前処理をしているイラスト

前処理はいつでも染色が出来るように、前もって数回分まとめてやっておくと便利です

布の汚れや糊などを落とすために中性洗剤をつけ、ぬるま湯でよくもみ洗いし絞ります(染め物の精錬)

染料が入りやすくするため豆乳:水=1:1の液をボウルに入れ、そこに布を浸しましょう

草木染め豆乳による前処理をしている写真

染料はタンパク質が無いと染まりにくいです

植物性の染め物(木綿など)は、タンパク質が無いので豆乳などで人工的にタンパク質をつけてから染色作業に入ります(濃染処理)

※動物性の染め物(ウール、シルクなど)は、初めから動物性たんぱく質があるので濃染処理の必要はありません

20~30分浸したら水洗いをせずそのまま固く絞り、平置きでよく乾かしましょう

ネギの染料に入れ染色する方法

葉っぱのキャラクターがすり鉢ですりつぶしているイラスト

前処理して乾燥した布は、染色の前までにぬるま湯で洗って柔らかくしておきます

ネギのクロロフィルの抽出

冷凍保存しておいたネギの青い部分を細かくちぎりすり鉢に入れます

草木染めネギ細かくちぎった写真

すり鉢に消毒用エタノール200㎖を加えます

草木染めネギ消毒用エタノールの写真

すりこぎ棒でネギをよくすり潰します

※ネギは一気に入れるのではなく少量ずつすり潰すとやりやすいです

草木染めネギすりこぎ棒ですりつぶした写真

おっそろしくネギ臭い(;’∀’)

すり潰したら、ザルで濾します

草木染めネギ、ザルで濾した写真

何だかまだ緑のところがあるので、100㎖のエタノールを加えてもう一度すり潰してみます

草木染めネギもう一度すり潰している写真

やはり結構色素が出てきたのでザルで濾して先程濾したものに足します

そこに水600㎖を加えたものが染料です

前述していますが、

初めは布の重さの6倍のネギを用意しましたが、

すり潰すと足りない気がしたので更に足して、合計8倍のネギを使いました

草木染めネギ水を加えた染料の写真

染料にリトマス試験紙を入れると酸性でした

※青が赤に変わると酸性です

草木染めネギのリトマス試験紙の結果の写真

染料は各媒染液ごとに容器に分けます(今回は約150㎖ずつでした)

草木染めネギ染料を分けた写真

それぞれの染料に媒染液を加えます

鉄媒染だけ離しておきましょう

ネギ染めに使う各媒染剤の量

  • 無媒染は、色止めに食塩小さじ1/3
  • アルミ・酸・アルカリは、それぞれ小さじ1/3
  • 銅・鉄は、それぞれ5㎖

使用する鉄媒染液と銅媒染液は自家製です

作り方は、【草木染め鉄媒染液・銅媒染液】釘や銅線を使って初心者でも簡単に出来る作り方!

を参照してください

媒染剤を入れると

無媒染・アルカリはほぼ変わらず、

アルミ・酸は若干黄色い緑、

銅は少し濃い緑、鉄は薄い緑になりました

画像の媒染剤の場所がいつもと違うので見づらいかもしれません↓

草木染めネギ染料に媒染剤を入れた写真

それぞれに布を入れます

草木染めネギ染料に布を入れた写真

染めムラ防止のため時々菜箸で揺り動かしながら、2時間染料に浸けます

2時間後、布に色が入りました

草木染めネギ染料に2時間浸けた後の写真

布を取り出し、染料のカス・媒染剤が残らないようにしっかり水で洗います

水で洗うと、銅媒染以外はほぼ色が落ちてしまいます

もし、洗い終わって銅媒染も思ったより薄いと感じたら、ネギの色素を足して染料にもう一度浸けましょう

今回は1回の染色で終わりにしました

日陰でよく乾かしアイロンを掛けます

草木染めネギでの染色が完了した写真

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画像では分かりにくいかもしれませんが

  • 無媒染・鉄・アルカリ(重曹)は、染色されず
  • アルミ(ミョウバン)・酸(クエン酸)は、うっすら黄色(ほぼ染まっていない)
  • 銅は、ミントグリーン

ネギでミントグリーンは本当に驚きました

クロロフィルの染色では銅媒染が相性がいいと言われていますが、

今回の染色でも銅媒染のみ染まるという結果になりました

草木染めの始め方(基礎知識と道具一覧)については、

【初心者でも簡単&手軽に草木染めが始められる!】草木染めって何?必要なものは?これで草木染めのやり方がまるっと分かる!材料・道具一覧

を参照してください

最後にもう一度

ネギを使った草木染めをするときの10のポイントをおさらいします

  1. 染める前に染め物を豆乳で前処理をして、平置きでしっかり乾燥させる
  2. 乾燥した染め物は染料に入れる前までにぬるま湯で柔らかくしておく
  3. ネギの青い部分を細かくしてすり鉢に入れる(多めがいい)
  4. すり鉢に消毒用エタノールを加えてよくすり潰すとクロロフィルが抽出される
  5. クロロフィルが抽出された液に布が浸かる程度の少量の水を加えて染料とする
  6. 染料に直接媒染液を入れてから布を染色する
  7. 銅媒染をすると緑になる
  8. 染めているときは菜箸で揺り動かし染めムラを防止する
  9. 色が薄い場合はクロロフィルの量が足りないので、またすり潰して染料に足す(銅媒染液も足す)
  10. 染色媒染後は、しっかりと洗い落す

今までは、

ネギの青い部分は大量に手に入っても固くて食べられなかったり、料理にもあまり使えずに捨てていました

今回染色することによって、

新しい利用方法が分かりゴミとして捨てる部分がほぼ無くなりました

ゴロゴロ野菜スープは、【子供と一緒にカンタン楽しい料理体験】GREEN SPOON徹底レビュー!口コミでも人気のおすすめミールキットの記事へ

茶トラ猫まりもと三毛猫ちぃがバンザイしてるイラスト

みなさんも機会があったら、ミントグリーンに挑戦してみてください!

緑に染める材料として他にも、

春菊ニンジンの葉柚子の葉青じそよもぎカブの葉でもクロロフィルによる染色をしています

それぞれ草木染めらしい優しい緑に染まっていますよ☆

次回は、キハダで染色します

ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪

草木染め:煮染め一覧

材料を煮出して抽出した染料に染め物を入れ、火にかけて染色する方法
ターメリック紅茶コーヒー
玉ねぎの皮青じそなすの皮
パセリアボカドバナナの皮
桜チップキハダハヤトウリ
ブルーベリー春菊ウコンの葉
ウコンの根ニンジンの葉自家栽培ウコン
自家栽培ゆずいちごみかんの皮
りんごチップナラチップオタフクナンテン
くるみチップよもぎうど(独活)
赤紫蘇(あかじそ)レタス紫玉ねぎの皮
さつまいもの皮栗の皮
黒ウコン落花生
イチョウ里芋の根イタドリ(虎杖)
ウコンキットデーツクチナシ
黒豆小松菜かぶ(蕪)の葉

草木染め:花びら染め一覧

材料を食物酢の中で揉みこんで色素を抽出した染料に、染め物を浸けて染色する方法
ヒメヒオウギズイセンなすの皮ブドウ
いちご椿つつじ
シラン赤紫蘇(あかじそ)ヒメヒオウギズイセンキット
ミョウガ(茗荷)ボケ(木瓜)アルストロメリア
サザンカ

草木染め:その他

草木染めの基礎知識や媒染液、エタノール抽出、藍染に関する記事
鉄媒染液・銅媒染液媒染液の種類・調整方法基礎知識・道具一覧
青じそ春菊ネギ
丸葉藍ディスポン,アルミ媒染液染め比べ

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