【イチョウで草木染め♪】紅葉した落ち葉を集めて手軽に染める!初心者でも出来る簡単な煮染めのやり方

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草木染めイチョウの葉のアイキャッチ 植物

秋になると綺麗に色づくイチョウ

落ち葉が敷き詰められたようなイチョウ並木を通ると、まるで黄色い絨毯の上にいるようです

この黄色い葉で染色するとどうなるんでしょう?

以前染めた柚子の葉では淡い緑系の色に染まり、柿の葉では意外にもピンク系に染まりました

そこで今回は、イチョウの落ち葉で染色をします

YouTubeでイチョウの葉を使った煮染めを公開中!

こちらはショート動画ですが、フルバージョンもありますので、

『ゆる~っとものづくり』のチャンネルより

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ゆる〜っとものづくり
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  • イチョウの落ち葉を使った染色ってどうやるの?
  • どんな色に染まるの?

という内容を順に折って解説していきます

イチョウ科イチョウ属であるイチョウ(銀杏ginkgoは、

日本では学校や街路樹など広く使われており落葉性の高木です

秋ごろになると葉が黄色く紅葉し、雌はギンナンという種子をつけ古くから食用とされています

ギンナンの旬は10~11月です

この記事では、

  • 初心者でも分かるイチョウの葉を使った草木染めの方法
  • きれいに染める簡単なやり方、コツ

を画像を交えて紹介します

秋になるとたくさん落ち葉があり集めやすいので、気軽に染色に挑戦できる材料です

おうち時間でお子さんと一緒に『ものづくり』を楽しみませんか?

一緒に試行錯誤しながら色々なもので染め物をしてみましょう♪

【草木染めをした布で優しく自然な色合いの小物を作っています↓】

marichi-style - 作品一覧
こんにちは♪ marichi-style(まりちすたいる)と申します。 当店では、ランチバッグ・マスクケース・猫の首輪など、 綿100%の布を1から草木染めしたものでハンドメイドしています。 草木染めならではの優しい色合い、 特性である染めムラやパッチワークによる一点物の楽しさを感じられる作品をお届けします。 ま...

イチョウの葉を使った草木染めをするときの10のポイント

  1. 染める前に染め物を豆乳で前処理をして、平置きでしっかり乾燥させる
  2. 乾燥した染め物は染料に入れる前までにぬるま湯で柔らかくしておく
  3. イチョウの葉とたっぷりの水をホーロー鍋に入れ火にかける
  4. 沸騰後火を弱め50分煮出す
  5. イチョウの葉をザルで濾したものを染料とする
  6. 煮染めは30分、沸騰しないように火加減し時々菜箸で揺り動かしながら染めムラを防止する
  7. 染色後、染め物を水で洗わずそのまま媒染液に浸ける
  8. 鉄媒染液は他の媒染に影響してしまうので、なるべく離しておき作業も別で行う
  9. 媒染後、色が薄いと感じたら染色→媒染を気に入った色になるまで繰り返す
  10. 媒染後は、染めムラ防止のため媒染液をしっかりと洗い落とす
まりも
まりも

少し寒くなってきたね~

ちぃ
ちぃ

だんだん紅葉がすすんできて街が色づくね♪

まりも
まりも

イチョウ並木でも見に行く?

ちぃ
ちぃ

じゃあ、袋を持って行って落ち葉を集めようかな!

イチョウで草木染めを始めよう

葉っぱのキャラクターがイチョウを見ているイラスト

2023年3月26日天気(雨)   20℃   55%

去年の秋にイチョウを見に行って、

たくさんの色づいたイチョウの落ち葉があったので拾って持ち帰ってきました

それを洗って冷凍保存していたので、

もう春ですがイチョウの葉を使って染色をしたいと思います

つくづく冷凍保存って便利~

今回使うのはイチョウの葉40g

※染まり上がりを見ると薄めなので、この2~3倍は用意してもいいと思います

草木染めイチョウの紅葉した葉の写真

染める布は綿100%でサイズは約11×11cmが6枚、重さは全部で10g

染め物の素材には、草木染めに向いているものと向いていないものがあります

❀草木染めに向いている素材❀

前処理なしで良く染まるものシルク、ウールなどの動物性のもの
前処理をすると染まるもの木綿、レーヨン、麻などの植物性のもの
(布以外・・・紙、バンブーなど)

❀草木染めに向いていない素材❀

または×染まらない
もしくは染まりにくいもの
ポリエステル、アクリル、ナイロンなどの化学繊維

イチョウの葉を使った染色の材料・道具

綿100%の布、豆乳(今回はキッコーマン調整豆乳)、イチョウの葉(40g)、

ザル×1個、ザルで濾した液をうけるボウル×1個、

前処理用ボウル×1個、
媒染液用ボウル×5個(ボウルはステンレス製かプラスチック製かホーロー製)、

焼ミョウバン(今回はケンエーの焼ミョウバン)、銅媒染原液、鉄媒染原液、

クエン酸(健栄製薬(株)クエン酸結晶)、重曹((株)ビバホーム)、

カンロ杓子×2個(媒染液をすくう用のかき氷シロップかけるやつ1杯15ml)、

計量スプーン、水、ホーロー鍋、計量カップ、菜箸×2膳(今回は割り箸)、

キッチンスケール、キッチンタイマー

草木染めイチョウの道具一式の写真

使用する媒染は5種類です

  • アルミ媒染・・・ミョウバン
  • 銅媒染・・・酢酸銅(自作)
  • 鉄媒染・・・酸化第二鉄(自作)
  • 酸媒染・・・クエン酸
  • アルカリ媒染・・・重曹

媒染液による色の違いをみるため、色んな種類を用意しました

実際にあなたが染める際は、今回の染まりあがりを見て必要な媒染液を用意してください

媒染液用ボウルも媒染液の数だけ用意します

草木染め:染めたい布に前処理をする方法

葉っぱのキャラクターが前処理をしているイラスト

布の汚れや糊などを落とすために少量の中性洗剤をつけて、ぬるま湯でよくもみ洗いし絞ります(染め物の精錬

染料が入りやすくするため豆乳:水=1:1の液をボウルに入れてよく混ぜ、そこに布を浸しましょう(染め物の濃染処理

草木染め豆乳による前処理をしている写真

なぜ豆乳に浸すかというと、染料はタンパク質と反応して色がつきます

今回は綿100%の植物性の布を染めるので、人工的にタンパク質を付ける必要があるからです

20~30分浸したらタンパク質が落ちてしまうので水で洗わないでください

そのまま固く絞りシワをしっかり伸ばして、平置きでよく乾かしましょう

※平置きにすることで染めムラを軽減することが出来ます

葉っぱのキャラクターが布を乾かしているイラスト

くっさ~くなってしまうので、よく晴れた日に干して手早く乾燥させます

晴れた日にまとめて前処理をしておいて、使わない布はジップ式のビニール袋に入れて冷凍しておきましょう

乾燥した布はアイロンをかけておくと保存しやすいのでオススメです

イチョウの葉の染料に入れ煮染めする方法

草木染め葉っぱのキャラクターが染色の工程をしているイラスト

前処理して乾燥した布は、染色の前までにぬるま湯で洗って柔らかくしておきましょう

イチョウの葉(40g)と水1.5ℓをホーロー鍋に入れ火にかけます

草木染めイチョウの葉と水をホーロー鍋に入れている写真

沸騰したら火を弱めて、沸騰しないように火加減してください(70~80℃)

時々菜箸で揺り動かしつつ50分煮出します

草木染めイチョウの葉を煮出している写真

50分後、ザルで濾した液が染料です

草木染め煮出したイチョウの葉をザルで濾している写真

染料を火にかけ染める布を入れて、沸騰しないように火加減をします(70~80℃)

染めムラ防止のため、時々菜箸で揺り動かしながら30分煮染めしましょう

この間に媒染液を作ります

草木染めイチョウの葉を煮出した染料に布を入れて煮染めしている写真

草木染めの媒染液を調整する

葉っぱのキャラクターが媒染液を作っているイラスト

今回使う鉄と銅媒染液は自分で作ったものです

作り方は、【草木染め鉄媒染液・銅媒染液】釘や銅線を使って初心者でも簡単に出来る作り方!

の記事に書いてあります

【各媒染液の調整については、こちら↓↓↓】

イチョウの葉染めした布を各媒染液に浸ける

媒染に使用する菜箸は、

鉄媒染用だけ分かるようにテープなどで印を付けて、更に鉄媒染液だけ離しておきます

草木染め鉄媒染専用菜箸にテープで印をした写真

30分後、無媒染は布を取り出し染料のカスが残らないように水で洗います

水気を切るときは固く絞らず優しく押して水気を切りましょう

染まる色が薄いため媒染をする布は染料から取り出して水洗いをせず、そのまま媒染液に20~30分浸けます

時々菜箸で優しく揺り動かしましょう

草木染めイチョウの葉の染料で染色した後、媒染液に浸けている写真

20~30分経ったら取り出して水でよく洗います

この時も鉄媒染だけ別にしてください

もし、洗い終わって色が思ったより薄いと感じたら

  1. 再び染料に入れ10分煮染め
  2. 水で洗わず媒染液に10分入れて媒染し、水洗い

という工程を気に入った色になるまで繰り返すという作業をします

今回は1回で終わりにしました

日陰でよく乾かしアイロンを掛けます

草木染めイチョウの葉での染色が完了した写真
草木染め用ウコン粉末(春ウコン・秋ウコン) | marichi store powered by BASE
こちらの商品は、草木染め用の春ウコン粉末と秋ウコン粉末です。我が家の畑で収穫したウコンを乾燥させて粉砕していますので、そのまま染色に使えます。こちらの粉末大さじ3で、前処理をした綿100%のTシャツ1枚を春ウコンはレモンイエロー(淡い黄色)に秋ウコンは鮮やかな黄色に染めることが出来ます。このウコン粉末は、・草木染めを始...
  • 無媒染は、薄い茶色
  • アルミ・アルカリは、薄いベージュ
  • 銅は、カーキよりのベージュ
  • 鉄は、グレー
  • 酸は、かなり薄い茶色

※乾くと薄い色に感じるので、イチョウの葉は今回用意したよりも2~3倍用意するといいです

媒染が終わった後のボウルの中は、

アルミ・アルカリは茶色、銅はカーキ、鉄はこげ茶色、酸は薄い茶色

草木染めイチョウの葉で染色、媒染したあとの各ボウルの中の写真

染色の作業が終わったら、

媒染液を十分な水で希釈して、水道の水を流しながら少しずつ捨てます

使った道具やシンクなどは綺麗に洗い流し、最後にしっかり手を洗いましょう

草木染めの始め方(基礎知識と道具一覧)については、

【初心者でも簡単&手軽に草木染めが始められる!】草木染めって何?必要なものは?これで草木染めのやり方がまるっと分かる!材料・道具一覧

を参照してください

最後にもう一度

イチョウの葉を使った草木染めをするときの10のポイントをおさらいします

  1. 染める前に染め物を豆乳で前処理をして、平置きでしっかり乾燥させる
  2. 乾燥した染め物は染料に入れる前までにぬるま湯で柔らかくしておく
  3. イチョウの葉とたっぷりの水をホーロー鍋に入れ火にかける
  4. 沸騰後火を弱め50分煮出す
  5. イチョウの葉をザルで濾したものを染料とする
  6. 煮染めは30分、沸騰しないように火加減し時々菜箸で揺り動かしながら染めムラを防止する
  7. 染色後、染め物を水で洗わずそのまま媒染液に浸ける
  8. 鉄媒染液は他の媒染に影響してしまうので、なるべく離しておき作業も別で行う
  9. 媒染後、色が薄いと感じたら染色→媒染を気に入った色になるまで繰り返す
  10. 媒染後は、染めムラ防止のため媒染液をしっかりと洗い落とす

イチョウの葉は、初めは緑色で紅葉すると黄色になります

染色をしてみると緑や黄色にはならず、各媒染液で茶色系でした

今までウコンの葉、柚子の葉、柿の葉、ニンジンの葉と染めてきて、

植物の葉は種類によって染色結果に違いが出ることに驚き、改めて草木染めの楽しさを感じることができました

茶トラ猫まりもが双眼鏡を覗いているイラスト

次回は、里芋の根で草木染めをします

ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪

草木染め:煮染め一覧

材料を煮出して抽出した染料に染め物を入れ、火にかけて染色する方法
ターメリック紅茶コーヒー
玉ねぎの皮青じそなすの皮
パセリアボカドバナナの皮
桜チップキハダハヤトウリ
ブルーベリー春菊ウコンの葉
ウコンの根ニンジンの葉自家栽培ウコン
自家栽培ゆずいちごみかんの皮
りんごチップナラチップオタフクナンテン
くるみチップよもぎうど(独活)
赤紫蘇(あかじそ)レタス紫玉ねぎの皮
さつまいもの皮栗の皮
黒ウコン落花生
イチョウ里芋の根イタドリ(虎杖)
ウコンキットデーツクチナシ
黒豆小松菜かぶ(蕪)の葉

草木染め:花びら染め一覧

材料を食物酢の中で揉みこんで色素を抽出した染料に、染め物を浸けて染色する方法
ヒメヒオウギズイセンなすの皮ブドウ
いちご椿つつじ
シラン赤紫蘇(あかじそ)ヒメヒオウギズイセンキット
ミョウガ(茗荷)ボケ(木瓜)アルストロメリア
サザンカ

草木染め:その他

草木染めの基礎知識や媒染液、エタノール抽出、藍染に関する記事
鉄媒染液・銅媒染液媒染液の種類・調整方法基礎知識・道具一覧
青じそ春菊ネギ
丸葉藍ディスポン,アルミ媒染液染め比べ

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