【赤紫蘇(あかじそ)で草木染め】煮染めと火を使わない花びら染め!初心者でも出来る簡単な野菜染めのやり方

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草木染め赤ジソのアイキャッチ 草木染め

梅雨に入り、ジメジメした季節になりました

昔と違って梅雨になっても曇ったり晴れたり、まるで梅雨明けしたかのような蒸し暑さです

雨が降って晴れると、庭や畑の植物もグングン成長してきます

今年も畑のシソが育ってきて作物に干渉してきているので大きくなる前に取ってしまおうと思います

以前は、青じそで草木染めをしましたが、今回の染色は赤い葉の赤じそです

YouTubeで赤じそを使った花びら染めを公開

茶トラ猫まりもが見学に来ています↓↓↓

こちらはショート動画ですが、フルバージョンもありますので、

『ゆる~っとものづくり』のチャンネルより

高評価・チャンネル登録、是非よろしくお願いします♪↓↓↓

ゆる〜っとものづくり
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  • 赤じそを使った草木染めって染めってどうやるの?
  • 簡単なやり方が知りたい!
  • 染まった色は青じそと違うの?

赤ジソ(赤紫蘇:Red perilla)は、シソ科シソ属で芳香性の一年草です

『紫蘇』は元々赤ジソをさし、青ジソは変種で別名大葉と呼ばれます

晩夏に白から紫の花が多数咲き、たくさんの種が採れます

漢方にも使われ、特に赤ジソは食用としてシソジュースや梅干しを漬けるときに使用

赤ジソにはポリフェノールの一種であるアントシアニンという色素があります

今回はこのアントシアニンを含む赤ジソの煮染めと花びら染めをしていきます

この記事では、

  • 初心者でも分かる赤ジソを使った煮染めと花びら染めの簡単なやり方、コツ
  • 媒染液を使った色止め、染め分けの方法
  • 煮染めと花びら染めの比較
  • 青じそを使った染色との色の差

を画像を交えて紹介します

シソは夏になると手に入りやすくなるので手軽に染められます

おうち時間でお子さんと一緒に『ものづくり』を楽しみませんか?

一緒に試行錯誤しながら色々なもので染め物をしてみましょう♪

赤ジソを使った花びら染めをするときの12のポイント

  1. 染める前に染め物を豆乳で前処理をして、平置きでしっかり乾燥させる
  2. 乾燥した染め物は染料に入れる前までにぬるま湯で柔らかくしておく
  3. 赤ジソの葉をきれいに洗って冷凍保存する
  4. 使用するときは、電子レンジで温めるか自然解凍すると色素が取り出しやすくなる
  5. 不織布に入れた赤ジソの葉と食物酢をボウルに入れる
  6. ビニール手袋をして、不織布の中の赤ジソをすり潰すように揉んで色素を出す
  7. 赤ジソの入った不織布を取り除き水を加え、よく混ぜて染料とする
  8. 染める布を入れて1時間浸ける
  9. 染めているときは菜箸で揺り動かし染めムラを防止する
  10. 鉄媒染液は他の媒染液に影響してしまうので、なるべく離して置き作業も別で行う
  11. 色が薄いと感じたら、染色→水洗→媒染→水洗を気に入った色になるまで繰り返す
  12. 染色後はしっかりと洗い流す

赤ジソを使った煮染めをするときの10のポイント

  1. 染める前に布を豆乳で前処理をして、平置きでしっかり乾燥させる
  2. 乾燥した布は染料に入れる前までにぬるま湯で柔らかくしておく
  3. 冷凍保存していた赤ジソの葉とたっぷりの水をホーロー鍋に入れ、クエン酸小さじ2を加えて火にかける
  4. 沸騰後火を弱め40分煮出す
  5. 赤ジソの葉をザルで濾して染料とする
  6. 煮染めは30分、沸騰しないように火加減し時々菜箸で揺り動かしながら染めムラを防止する
  7. 30分後、火を消しそのまま30分おく
  8. 鉄媒染液は他の媒染に影響してしまうので、なるべく離しておき、作業も別で行う
  9. 媒染後、色が薄いと感じたら、染色→媒染を気に入った色になるまで繰り返す
  10. 媒染後は、染めムラ防止のため媒染液をしっかりと洗い落とす
まりも
まりも

赤ジソがウコンのところに生えてるよ・・・

ちぃ
ちぃ

ウコンに日が当たらなくなっちゃうから赤ジソは抜いちゃおう!

まりも
まりも

抜いた赤ジソで草木染めしようかな?

ちぃ
ちぃ

花びら染めは手で揉みづらいから、

硬い茎は使わないで葉だけ使いたいな

赤ジソを使った花びら染めとは

花びら染めとは、

食物酢の酸を使って材料の色素を抽出し、そこに布を浸けることによって染色する方法です

食物酢の中で赤じそを揉みこむことで、アントシアニンという色素を抽出します

火を使わないので、自由研究のテーマとしてもおすすめです

煮染めに比べて鮮やかに染め分けられます

自由研究にもおすすめ!火を使わない赤じその花びら染めを始めよう

葉っぱのキャラクターが赤じそを眺めているイラスト

2022年6月24日天気(晴れ)   28℃   70%

綺麗に洗って冷凍保存していた赤ジソの葉を使って花びら染めをします

青ジソは煮染めなので葉も茎も使いましたが、

花びら染めをするとき手で揉みづらいので、赤ジソは硬い茎は使わず葉のみを集めます

今回使う赤ジソは全部で50gです

※染める布の重さによって赤ジソの量を調節してください

草木染め赤ジソの写真

染める布は綿100%でサイズは約11×11cmが6枚、布の重さはハンドメイドパーツを含めて全部で12g

染め物の素材には、草木染めに向いているものと向いていないものがあります

❀草木染めに向いている素材❀

前処理なしで良く染まるもの シルク、ウールなどの動物性のもの
前処理をすると染まるもの木綿、レーヨン、麻などの植物性のもの
(布以外・・・紙、バンブー〈竹〉など)

❀草木染めに向いていない素材❀

または×染まらない
もしくは染まりにくいもの
ポリエステル、アクリル、ナイロンなどの化学繊維

発色・色止めに使う媒染剤は5種類です

  • アルミ媒染・・・ミョウバン
  • 銅媒染・・・酢酸銅(自作)
  • 鉄媒染・・・酸化第二鉄(自作)
  • 酸媒染・・・クエン酸
  • アルカリ媒染・・・重曹

赤ジソを使った花びら染めの材料・道具

綿100%の布、豆乳(今回はキッコーマン調整豆乳)、赤ジソ(今回は50g)、

前処理用ボウル×1個、

色素を揉みだす用のボウル×1個(ボウルはステンレス製かプラスチック製かホーロー製)、

焼ミョウバン(今回はケンエーの焼ミョウバン)、銅媒染原液、鉄媒染原液、

クエン酸(健栄製薬(株)クエン酸結晶)、重曹((株)ビバホーム)、

カンロ杓子×2個(媒染液をすくう用のかき氷シロップかけるやつ1杯15ml)、

食物酢、計量スプーン、水、計量カップ、菜箸×2膳(今回は割り箸)、

キッチンスケール、不織布、輪ゴム、ビニール手袋、ハサミ

草木染め赤ジソ道具一式の写真

媒染液による色の違いをみるため色んな種類を用意しました

実際にあなたが染める際は、今回の染まりあがりを見て必要な媒染液を用意してください

媒染液用ボウルも媒染液の数だけ用意します

草木染め:布が染まりやすくなるように豆乳で前処理をする方法

葉っぱのキャラクターが前処理をしているイラスト

布の汚れや糊などを落とすために少量の中性洗剤をつけて、ぬるま湯でよくもみ洗いし絞ります(染め物の精錬)

豆乳:水=1:1の液をボウルに入れ、そこに絞った布を浸しましょう(濃染処理)

濃染処理をする理由は、

植物性の布はタンパク質が無いと染まりにくいので、豆乳に浸けることにより人工的にタンパク質をつけて染まりやすくするという効果があるためです

草木染め豆乳による前処理をしている写真

20~30分浸したらタンパク質が落ちてしまうので水では洗わず、

そのまま固く絞りシワをしっかり伸ばして平置きでよく乾かしましょう

※平置きにすることで染めムラを軽減することが出来ます

葉っぱのキャラクターが布を乾かしているイラスト

くっさ~くなってしまうので、よく晴れた日に干して手早く乾燥させます

晴れた日にまとめて前処理をしておいて、使わない布はジップ式のビニール袋に入れて冷凍しておきましょう

乾燥した布はアイロンをかけておくと保存しやすいのでオススメです

赤紫蘇の染料に染め物を入れ、花びら染めする方法

葉っぱのキャラクターが花びら染めしているイラスト

前処理して乾燥した布は、染色の前までにぬるま湯で洗って柔らかくしておきます

冷凍していた赤じそを不織布に入れ、中身が出ないように輪ゴムで縛ります

季節的に暑いので凍ったまま使用しましたが、

自然解凍や耐熱容器に入れラップをして電子レンジで約40秒温めると冷たくなく作業が出来るのでオススメです

また、温めることによって細胞が壊れて、より色素が取り出しやすくなります

ボウルに不織布に入った赤ジソと食物酢250㎖を入れます

赤紫蘇と食物酢をボウルに入れた写真

手荒れ防止にビニール手袋をして、不織布の中の赤ジソをすり潰すようによく揉みましょう

揉んでいる間は梅のど飴のような香りがします

全体をすり潰して赤ジソの色素が充分抽出できたら、不織布をよく絞って取り除きます

不織布に入れるとザルで濾す必要が無いので楽チンです♪

そこに染める布にかぶる程度の水を加えて、よく混ぜたものを染料とします

今回は水150㎖を加えました

※花びら染めは、なるべく水を少なくした方が染まりやすいです

布を浸けて、時々菜箸で揺り動かしつつ1時間待ちます

この間に媒染液を作ります

草木染め赤ジソの染料に布を1時間浸けている写真

草木染めの媒染液を調整する

葉っぱのキャラクターが媒染液を作っているイラスト

今回使う鉄と銅媒染液は自分で作ったものです

作り方は、【草木染め鉄媒染液・銅媒染液】釘や銅線を使って初心者でも簡単に出来る作り方!

の記事に書いてあります

【各媒染液の調整については、こちら↓↓↓】

赤ジソ染めした布を水で洗い、各媒染液に浸ける

1時間後、布を取り出し染料のカスが残らないように水で洗います

水気を切るときは固く絞らず優しく押して水気を切りましょう

無媒染はここで完了です

花びら染めでは食物酢で色素を出しているので、無媒染でも酸による色止めの効果があります

なので、やらなくてもいいのですが慣例通りにクエン酸媒染も行います

鉄媒染液は他の媒染に影響を与えやすいので媒染に使用する菜箸は、

鉄媒染用だけ分かるようにテープなどで印を付けて、更に鉄媒染液だけ離しておきましょう

草木染め鉄媒染専用菜箸にテープで印をした写真

水気を切った布を各媒染液に20分浸けます

時々菜箸で優しく揺り動かしましょう

草木染め赤ジソ染色後各媒染液に浸けている写真

20分経ったら、取り出して水でよく洗います

この時も鉄媒染だけ別にしてください

もし洗い終わって色が思ったより薄いと感じたら、

  1. 再び染料に入れ20分浸ける→水洗い
  2. 媒染液に10分入れて媒染→水洗い

という工程を気に入った色になるまで繰り返しましょう

今回は1回で染まったので、日陰でよく乾かしアイロンを掛けます

草木染め赤ジソの花びら染めが完了した写真
ヒメヒオウギズイセン花びら染めキット!自由研究におすすめ♪ | marichi store powered by BASE
こちらの商品は、手軽に花びら染めが楽しめるキットです。ヒメヒオウギズイセンの花びらを使って綿100%のハンカチ(サイズ20㎝×20㎝)を染めることが出来ます。このキットは、・草木染めを始めたい!・子供と一緒にものづくりをしたい!・自由研究のテーマを探している!という方のために作成しました。marichi storeのヒ...

↑花びら染めキットを作りました!

  • 無媒染は、薄い赤紫
  • アルミは、緑がかった水色
  • 銅は、黄色がかった水色
  • 鉄は、水色がかったグレー
  • 酸は、薄いピンク
  • アルカリは、水色がかった薄い黄色

同じ水色でも、丸葉藍の生葉染めでは雲一つない晴れた空のような爽やかな色に染まりました

赤ジソの花びら染めの発色・色止めとしておすすめの媒染剤はミョウバンと銅

花びら染めでは、無媒染や酸媒染だと鮮やかな色に発色することが多いです

今回の赤ジソでは、赤系の色があまり安定して発色せず、ミョウバンや銅の方がしっかり染まりました

他の花びら染めに比べて何故か染めムラになりやすかったですが、

見ているといい感じの模様のように見えます

草木染め赤ジソの酸・アルミ・銅媒染を比べた写真

媒染が終わった後のボウルの中は、

アルミは暗紫色、銅は黒ずんでいる、鉄は黒ずんだ薄いピンク、

酸は鮮やかなピンク、アルカリは黒ずんだ水色

草木染め赤ジソ媒染後のボウルの中の写真

染色の作業が終わったら、

媒染液を水で希釈して、水道の水を流しながら少しずつ捨てます

使った道具やシンクなどは綺麗に洗い流し、最後にしっかり手を洗いましょう

最後にもう一度、

赤ジソを使った花びら染めをするときの12のポイントをおさらいします

  1. 染める前に染め物を豆乳で前処理をして、平置きでしっかり乾燥させる
  2. 乾燥した染め物は染料に入れる前までにぬるま湯で柔らかくしておく
  3. 赤ジソの葉をきれいに洗って冷凍保存する
  4. 使用するときは、電子レンジで温めるか自然解凍すると色素が取り出しやすくなる
  5. 不織布に入れた赤ジソの葉と食物酢をボウルに入れる
  6. ビニール手袋をして、不織布の中の赤ジソをすり潰すように揉んで色素を出す
  7. 赤ジソの入った不織布を取り除き水を加え、よく混ぜて染料とする
  8. 染める布を入れて1時間浸ける
  9. 染めているときは菜箸で揺り動かし染めムラを防止する
  10. 鉄媒染液は他の媒染液に影響してしまうので、なるべく離して置き作業も別で行う
  11. 色が薄いと感じたら、染色→水洗→媒染→水洗を気に入った色になるまで繰り返す
  12. 染色後はしっかりと洗い流す

赤ジソは、無媒染や酸媒染ではシソジュースや梅干しのように赤系の色でした

他の花びら染めでは、鮮やかなピンクになって染めムラもなく綺麗に発色していましたが、

赤ジソではあまり発色がよくなくムラになり、安定していないように感じました

同じアントシアニンという色素なのに不思議で、改めて草木染めは奥が深いなぁと思いました

赤ジソを使った煮染めとは

赤ジソを使った煮染めとは

煮染めとは、

材料に水を加え煮ることによって細胞を壊して色素を抽出し、火にかけながら布を染色する方法です

赤じそを煮ると、アントシアニンやフラボノイドが抽出できます

また重曹を加えてアルカリに傾けてから煮るとクロロフィルが抽出できます

火やお湯を使うので、作業の際は充分注意が必要です

花びら染めに比べて自然な色ですが、退色が少なく安定性に優れているように感じます

自然な色が優しい!赤じその煮染めを始めよう

2022年6月27日天気(晴れ)   28℃   60%

綺麗に洗って冷凍保存していた赤ジソの葉を使って煮染めをします

今回使う赤ジソは花びら染めの量と同じで50gです

※染める布の重さによって赤ジソの量を調節してください

草木染め赤ジソ煮染め用の赤ジソの写真

染める布は綿100%でサイズは約11×11cmが6枚、布の重さは9gです

赤ジソを使った煮染めの材料・道具

綿100%の布、豆乳(今回はキッコーマン調整豆乳)、赤ジソ(今回は50g)、

ザル×1個、ザルで濾した液をうけるボウル×1個、

前処理用ボウル×1個、

媒染液用ボウル×5個(使用可能なボウルはステンレス製・プラスチック製・ホーロー製)、

焼ミョウバン(今回はケンエーの焼ミョウバン)、銅媒染原液、鉄媒染原液、

クエン酸(健栄製薬(株)クエン酸結晶)、重曹((株)ビバホーム)、

カンロ杓子×2個(媒染液をすくう用のかき氷シロップかけるやつ1杯15ml)、

計量スプーン、水、ホーロー鍋、計量カップ、菜箸×2膳(今回は割り箸)、キッチンスケール

草木染め赤ジソ煮染めの道具一式の写真

花びら染め同様、染まりあがりを見て必要な媒染液と媒染液用ボウルを用意してください

前処理した布も前述同様に用意します

染め物を赤ジソの染料に入れ煮染めする方法

草木染め葉っぱのキャラクターが染色の工程をしているイラスト

前処理して乾燥した布は、染色の前までにぬるま湯で洗って柔らかくしておきます

ホーロー鍋に赤ジソの葉とたっぷりの水(2ℓ)とクエン酸小さじ2を入れ火にかけます

※今回水は2ℓにしましたが、多すぎて少し薄くなってしまったので1.5ℓくらいにした方が良かったです

※クエン酸を加えることによってより鮮やかな赤い色素が抽出できます

クエン酸を加える前は紫の綺麗な色ですが、煮出している間にグレーに近い色になってしまいます

草木染め赤ジソ煮染め鍋にクエン酸を加えた写真

沸騰したら火を弱めて、沸騰しないように火加減(70~80℃)

時々菜箸で揺り動かしつつ40分煮出します

40分後、ザルで濾したものが染料です

草木染め赤ジソ煮染めザルで濾した写真

染料を火にかけ染める布を入れて、沸騰しないように火加減をします(70~80℃)

染めムラ防止のため、時々菜箸で揺り動かしながら30分煮染め後、

火を止めてそのまま30分おきます

時々菜箸で揺り動かしましょう

この間に花びら染めと同様に媒染液を作ります

草木染め赤ジソ煮染め布を入れて染めている写真

赤ジソ煮染めした布を水で洗い、各媒染液に浸ける

30分おいたら布を取り出し染料のカスが残らないように水で洗います

水気を切るときは固く絞らず優しく押して水気を切りましょう

無媒染はここで完了です

花びら染め同様、各媒染液に20分浸けます

時々菜箸で優しく揺り動かしましょう

草木染め赤ジソ煮染め染色後各媒染液に浸けている写真

20分経ったら、取り出して水でよく洗います

色が思ったより薄いと感じたら、

  1. 再び染料に入れ10分煮染め→水洗い
  2. 媒染液に10分入れて媒染→水洗い

という工程を気に入った色になるまで繰り返します

今回は花びら染めとの染まり上がりの差を見るため、1回で終わりにしました

日陰でよく乾かしアイロンを掛けます

草木染め赤ジソ煮染め染色完了した写真
  • 無媒染は、薄いくすんだピンク
  • アルミは、薄いくすんだ黄色
  • 銅は、緑がかったくすんだ黄色
  • 鉄は、黒ずんだ薄いピンク
  • 酸は、薄いオレンジ
  • アルカリは、オレンジがかった薄い黄色

赤ジソの花びら染めと煮染めの色の比較

花びら染めでは媒染液ごとに鮮やかな色に染め分けられましたが、

煮染めでは自然な優しい色に染め分けられます

花びら染めでは青系の色が出ていますが、煮染めでは黄色系の色が出ています

煮出すことによって黄色い色素のフラボノイドが出たためでしょうか?

煮染めは水が多かったためか薄く染まりました

煮染めでは花びら染めよりも赤ジソの量を増やすことをお勧めします

また染色→媒染を2~3回繰り返すともう少し色が出せると思います

アルミ・アルカリは少し黒ずんだ薄い黄色、銅・鉄は変化なし、酸は薄いピンクでした

草木染め赤ジソ煮染めと花びら染めの比較をした写真

赤ジソと青ジソの草木染めの発色の違い

赤ジソの煮染めではアントシアニンという色素を使って染色しているので赤系の色が出せます

青じそでは、黄色い色素のフラボノイドは茶色系、緑の色素のクロロフィルは緑系で全体的に落ち着いた色です

青ジソのフラボノイドは時間をおいてしまい染料が変色してしまった可能性があるので、また挑戦したいと思います

草木染め赤ジソと青じその煮染めの色を比較した写真

アントシアニンといえば、

黒ウコンを使った草木染めではピンク系や黄色系に染まりました

媒染が終わった後のボウルの中は、

草木染め赤ジソ煮染め媒染後のボウルの中の写真

最後にもう一度、

赤ジソを使った煮染めをするときの10のポイントをおさらいします

  1. 染める前に布を豆乳で前処理をして、平置きでしっかり乾燥させる
  2. 乾燥した布は染料に入れる前までにぬるま湯で柔らかくしておく
  3. 冷凍保存していた赤ジソの葉とたっぷりの水をホーロー鍋に入れ、クエン酸小さじ2を加えて火にかける
  4. 沸騰後火を弱め40分煮出す
  5. 赤ジソの葉をザルで濾して染料とする
  6. 煮染めは30分、沸騰しないように火加減し時々菜箸で揺り動かしながら染めムラを防止する
  7. 30分後、火を消しそのまま30分おく
  8. 鉄媒染液は他の媒染に影響してしまうので、なるべく離しておき、作業も別で行う
  9. 媒染後、色が薄いと感じたら、染色→媒染を気に入った色になるまで繰り返す
  10. 媒染後は、染めムラ防止のため媒染液をしっかりと洗い落とす

煮染めは花びら染めと違って、素材そのものの優しい色合いです

1つの素材でも、染色方法や媒染液を変えることによって様々な色を楽しむことが出来ました

【その他の野菜染め】

紫玉ねぎ玉ねぎ小松菜ニンジンの葉青じそナスの皮カブの葉  など

三毛猫ちぃが万歳しているイラスト

次回は、草木染めの始め方(基礎知識と道具一覧)の記事です

ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪

草木染め:煮染め一覧

材料を煮出して抽出した染料に染め物を入れ、火にかけて染色する方法
ターメリック紅茶コーヒー
玉ねぎの皮青じそなすの皮
パセリアボカドバナナの皮
桜チップキハダハヤトウリ
ブルーベリー春菊ウコンの葉
ウコンの根ニンジンの葉自家栽培ウコン
自家栽培ゆずいちごみかんの皮
りんごチップナラチップオタフクナンテン
くるみチップよもぎうど(独活)
赤紫蘇(あかじそ)レタス紫玉ねぎの皮
さつまいもの皮栗の皮
黒ウコン落花生
イチョウ里芋の根イタドリ(虎杖)
ウコンキットデーツクチナシ
黒豆小松菜かぶ(蕪)の葉

草木染め:花びら染め一覧

材料を食物酢の中で揉みこんで色素を抽出した染料に、染め物を浸けて染色する方法
ヒメヒオウギズイセンなすの皮ブドウ
いちご椿つつじ
シラン赤紫蘇(あかじそ)ヒメヒオウギズイセンキット
ミョウガ(茗荷)ボケ(木瓜)アルストロメリア
サザンカ

草木染め:その他

草木染めの基礎知識や媒染液、エタノール抽出、藍染に関する記事
鉄媒染液・銅媒染液媒染液の種類・調整方法基礎知識・道具一覧
青じそ春菊ネギ
丸葉藍ディスポン,アルミ媒染液染め比べ

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