【草木染め媒染液の種類と必要な量・調整方法♪】初心者でも分かる簡単なやり方!

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草木染めアイキャッチ⑥ 媒染液

以前、【草木染め鉄媒染液・銅媒染液の作り方】釘や銅線を使って初心者でも簡単に出来るやり方!

という記事を書きました

媒染液を作ったはいいけど、分からないこともいくつか出てきます

  • 実際使うときは、どのくらいの分量で調整するんだろう?
  • 道具は何が必要なんだろう?
  • 毎回いろんなサイトを見るのは大変!

私自身、染色するときに毎回調べるのが大変で何とかならないかと思っていました

媒染液をうまく調整すると1つの材料でも様々な色に染め分けることが出来ます

ブルーベリーを使った染色では青系

草木染めブルーベリー染色完了の写真

イチゴを使った染色ではピンク系

草木染めイチゴ花びら染め染色完了の写真

燻製チップのナラを使った染色では茶色系

草木染めナラチップでの染色が完了した写真

材料によって、それぞれ特徴的な色に染まります

この記事では、

  • 各媒染液の調整方法
  • 調整に必要な道具
  • 調整するときのポイント、コツ

について画像付きで解説していきます

今回は以前作った鉄と銅、新たに酸とアルカリ、ターメリックでの染色に使ったアルミ媒染についての説明です

草木染めの媒染液を調整するときの4つのポイント

  1. 鉄媒染と他の媒染を行う場合は、鉄媒染液は作用が強いのでなるべく離しておく
  2. 媒染液を作るときは、皮膚に触れたり、目に入ったりしないよう気を付ける
  3. 焼ミョウバンは、少量の熱湯でよく溶かしてから水を足す
  4. 各媒染液ともに水を加えたら均一になるようよく混ぜる
まりも
まりも

アルミ、銅、鉄、酸、アルカリ…たくさんあるね

ちぃ
ちぃ

これで、いろんな色が出せるんだよ♪

まりも
まりも

どうやって使うの?

ちぃ
ちぃ

それぞれ調整が違うから、一緒にやってみよう!

草木染めの媒染液を調整する

葉っぱのキャラクターが媒染液を作っているイラスト

草木染めの主な媒染剤の種類

  • アルミ媒染…ミョウバン
  • 銅媒染…酢酸銅、硫酸銅
  • 鉄媒染…硫化第一鉄、酸化第二鉄
  • 酸媒染…酢酸、クエン酸
  • アルカリ媒染…炭酸ナトリウム、重曹        など

染め分けに使用するアルミ・銅・鉄・酸・アルカリについて、

実際にあなたが染めるときに活用していただけるように調整方法を簡単にまとめていきます

染め物が倍量のときは調整するときも倍量にしてください

媒染液の調整に必要な材料・道具

ボウル×5個(ステンレス製、ホーロー製、プラスチック製)、

カンロ杓子×2(鉄・銅媒染液をすくう用のかき氷シロップかけるやつ1杯15㎖)、

計量スプーン、目盛付きのコップ、キッチンスケール、水、

焼ミョウバン(今回はみたけの焼ミョウバン)、銅媒染原液、鉄媒染原液、クエン酸、重曹

鉄媒染と他の媒染を行う場合は鉄媒染のみ別の場所に置くなど、なるべく離しておいてください

鉄媒染液は作用が強いので少し飛んだだけでも、他の媒染で布にシミが出てしまいます

媒染剤を作るときは、皮膚に触れたり目に入ったりしないよう気を付けてください

もし、触れたり目に入ってしまった場合はよく洗い流しましょう

草木染め:アルミ媒染液(ミョウバン)

焼ミョウバンは布の重さの5~10%必要なので、10gの布では焼ミョウバン1g使います

ボウルに焼ミョウバンを入れたら、少量の熱湯でよく溶かしましょう

そこに布が浸かるくらいの水を加えて均一になるようよく混ぜて媒染液とします

いつも行う染色では布の重さが約1~2gなので、焼ミョウバンは0.1gです

草木染めアルミ媒染液の写真

アルミ媒染液には市販品もあります

市販品とミョウバンの染まり方を比べた記事↓

草木染め:銅媒染液(酢酸銅)

銅媒染原液は布の重さの5~10%必要なので、10gの布では銅媒染原液1㎖使います

ボウルに銅媒染原液を入れたら、

布が浸かるくらいの水を加え均一になるようよく混ぜて媒染液とします

いつも行う染色では布の重さが約1~2gなので、銅媒染原液は0.1㎖です

銅媒染液は市販品があり、市販品の方が安定した色が出せます

草木染め銅媒染原液と銅媒染液の写真

草木染め:鉄媒染液(酸化第二鉄)

鉄媒染原液は布の重さの5~10%必要なので、10gの布では鉄媒染原液1㎖使います

ボウルに鉄媒染原液を入れたら、

布が浸かるくらいの水を加え均一になるようよく混ぜて媒染液とします

いつも行う染色では布の重さが約1~2gなので、鉄媒染原液は0.1㎖です

鉄媒染液は市販品があり、市販品の方が安定した色が出せます

草木染め鉄媒染原液と鉄媒染液の写真

草木染め:酸媒染液(クエン酸)

クエン酸は布の重さの1~10%必要なので、10gの布ではクエン酸1g使います

ボウルにクエン酸を入れたら、

布が浸かるくらいの水を加え均一になるようよく混ぜて媒染液とします

いつも行う染色では布の重さが約1~2gなので、クエン酸は0.1gです

草木染め酸媒染液とクエン酸の写真

草木染め:アルカリ媒染(重曹)

水1ℓあたり5gの重曹が必要です

均一になるようよく混ぜ、その上清を媒染液とします

いつも行う染色では水200㎖で布が浸かるので、重曹は1gです

草木染めアルカリ媒染液と重曹の写真

調整は染め物の量が少ないと、媒染液も全て少量しか使いません

ですが、0.1gや0.1㎖を測るのは非常に大変なので必ずしも厳密に測らなくてもいいと思います

そもそも季節や材料を採取した場所や量などによって、草木染めにはバラツキが出るものなので気楽に始めてみましょう

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草木染めの始め方(基礎知識と道具一覧)については、

【初心者でも簡単&手軽に草木染めが始められる!】草木染めって何?必要なものは?これで草木染めのやり方がまるっと分かる!材料・道具一覧

を参照してください

最後にもう一度

草木染めの媒染液を調整するときの4つのポイントをおさらいします

  1. 鉄媒染と他の媒染を行う場合は、鉄媒染液は作用が強いのでなるべく離しておく
  2. 媒染液を作るときは、皮膚に触れたり、目に入ったりしないよう気を付ける
  3. 焼ミョウバンは、少量の熱湯でよく溶かしてから水を足す
  4. 各媒染液ともに水を加えたら均一になるようよく混ぜる

【玉ねぎの皮で草木染め♪】ピンクやオレンジに染めてみよう!初心者でも出来る簡単なやり方!

のように色々染め分けが出来る材料もあります

色々な材料で草木染めをしてみましょう

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次回は、コーヒーで染めます

ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪

草木染め:煮染め一覧

材料を煮出して抽出した染料に染め物を入れ、火にかけて染色する方法
ターメリック紅茶コーヒー
玉ねぎの皮青じそなすの皮
パセリアボカドバナナの皮
桜チップキハダハヤトウリ
ブルーベリー春菊ウコンの葉
ウコンの根ニンジンの葉自家栽培ウコン
自家栽培ゆずいちごみかんの皮
りんごチップナラチップオタフクナンテン
くるみチップよもぎうど(独活)
赤紫蘇(あかじそ)レタス紫玉ねぎの皮
さつまいもの皮栗の皮
黒ウコン落花生
イチョウ里芋の根イタドリ(虎杖)
ウコンキットデーツクチナシ
黒豆小松菜かぶ(蕪)の葉

草木染め:花びら染め一覧

材料を食物酢の中で揉みこんで色素を抽出した染料に、染め物を浸けて染色する方法
ヒメヒオウギズイセンなすの皮ブドウ
いちご椿つつじ
シラン赤紫蘇(あかじそ)ヒメヒオウギズイセンキット
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草木染め:その他

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青じそ春菊ネギ
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コメント

  1. 久保田 由紀子 より:

    はじめまして。詳細なプロトコールで大変参考になりました。今日は春菊でなく、菊農家からもらった菊の葉を利用して染めてみました。春菊と違い、煮出す間は美味しそうではない香りでした。

    • marichi-style marichi-style より:

      久保田様

      はじめまして。貴重な一次情報を提供してくださり、有難うございます。春菊と菊の葉、見た目は似ている様でも違いがあるのですね。菊の葉での染色はまだやったことが無いので非常に参考になります。手に入り次第、挑戦したいと思います。

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