栄養価が高く、スーパーフードとして注目されているデーツ
最近では、ドライフードやペーストになっているものを見かけるようになりました
食物繊維が豊富、鉄分や葉酸を含有している、ダイエットなどにいいと言われています
栄養価が高いといえば以前森のバターとも言われるアボカドで草木染めをして、可愛いピンク色に染めることが出来ました
デーツでは何色に染まるでしょうか♪
YouTubeでデーツを使った煮染めを公開中！
こちらはショート動画ですが、フルバージョンもありますので、
『ゆる～っとものづくり』のチャンネルより
高評価・チャンネル登録、是非よろしくお願いします↓↓↓
そもそも、
デーツを使った染色ってどうやるの？
ヤシ科のナツメヤシの果実であるデーツ（dates）は、中東や北アフリカでよく食べられています
楕円形をしていて、色は赤や黄色
乾燥させたりペースト状にして保存食にしており、栄養価が非常に高いです
今回はデーツをペースト状にしたもので染色をします
この記事では、
- 初心者でも分かるデーツを使った草木染めの方法
- デーツできれいに染める簡単なやり方、コツ
を画像を交えて紹介します
最近では輸入食品のお店やネットでも気軽に手に入れられる食品です
おうち時間でお子さんと一緒に『ものづくり』を楽しみませんか？
一緒に試行錯誤しながら色々なもので染め物をしてみましょう♪
【草木染めをした布で優しく自然な色合いの小物を作っています↓】
デーツを使った草木染めをするときの１０のポイント
- 染める前に染め物を豆乳で前処理をして、平置きでしっかり乾燥させる
- 乾燥した染め物は染料に入れる前までにぬるま湯で柔らかくしておく
- デーツとたっぷりの水をホーロー鍋に入れ火にかける
- 沸騰後火を弱め３０分煮出す
- 煮染めは３０分、沸騰しないように火加減し時々菜箸で揺り動かしながら染めムラを防止する
- ３０分後、火を止めそのまま２０分おく
- ２０分後、染め物を水で洗わずそのまま媒染液に浸ける
- 鉄媒染液は他の媒染に影響してしまうので、なるべく離しておき作業も別で行う
- 媒染後、色が薄いと感じたら染色→媒染を気に入った色になるまで繰り返す
- 媒染後は、染めムラ防止のため媒染液をしっかりと洗い落とす
最近太ってきた気がする・・・
そうかな？
でも気になるならデーツを食べるようにしてみたら？
デーツ？？
食物繊維たっぷりで、ダイエットにいいみたいだよ
デーツで草木染めを始めよう
２０２３年１０月７日天気(晴れ) ２２℃ ５０%
先日買い物に行ったときに、輸入食品コーナーでデーツのペーストを発見しました
スーパーフードって気になるし食べてみたいとは思ったけど、すごく量が多い・・・
量が多いなら余ったので染色してみれば？っと夫に言われ購入してみました
ペーストは茶色
一体どんな色に染まるのか、
そもそも染まるのか・・・
兎にも角にもやってみよう！
今回使うのはデーツ（ペースト）９０ｇ
染める布は綿１００%でサイズは約11×11cmが６枚、重さは全部で１０g
染め物の素材には、草木染めに向いているものと向いていないものがあります
❀草木染めに向いている素材❀
| ◎ | 前処理なしで良く染まるもの | シルク、ウールなどの動物性のもの |
| 〇 | 前処理をすると染まるもの | 木綿、レーヨン、麻などの植物性のもの （布以外・・・紙、バンブーなど） |
❀草木染めに向いていない素材❀
| △または× | 染まらない もしくは染まりにくいもの | ポリエステル、アクリル、ナイロンなどの化学繊維 |
デーツを使った染色の材料
綿100%の布、豆乳(今回はキッコーマン調整豆乳)、デーツ(ペースト９０ｇ)、
前処理用ボウル×１個、
媒染液用ボウル×５個(ボウルはステンレス製かプラスチック製かホーロー製)、
焼ミョウバン(今回はケンエーの焼ミョウバン)、銅媒染原液、鉄媒染原液、
クエン酸(健栄製薬(株)クエン酸結晶)、重曹((株)ビバホーム)、
カンロ杓子×２個(媒染液をすくう用のかき氷シロップかけるやつ１杯15ml)、
計量スプーン、水、ホーロー鍋、計量カップ、菜箸×２膳(今回は割り箸)、
キッチンスケール、キッチンタイマー
使用する媒染は５種類です
- アルミ媒染・・・ミョウバン
- 銅媒染・・・酢酸銅（自作）
- 鉄媒染・・・酸化第二鉄（自作）
- 酸媒染・・・クエン酸
- アルカリ媒染・・・重曹
媒染液による色の違いをみるため、色んな種類を用意しました
実際にあなたが染める際は、今回の染まりあがりを見て必要な媒染液を用意してください
媒染液用ボウルも媒染液の数だけ用意します
草木染め：染めたい布に前処理をする方法
布の汚れや糊などを落とすために少量の中性洗剤をつけて、ぬるま湯でよくもみ洗いし絞ります（染め物の精錬）
染料が入りやすくするため豆乳：水＝１:１の液をボウルに入れてよく混ぜ、そこに布を浸しましょう（染め物の濃染処理）
なぜ豆乳に浸すかというと、染料はタンパク質と反応して色がつきます
今回は綿１００％の植物性の布を染めるので、人工的にタンパク質を付ける必要があるからです
※動物性のシルクやウールなどの布には動物性タンパク質が付いているので濃染処理は必要ありません
２０～３０分浸したらタンパク質が落ちてしまうので水で洗わないでください
そのまま固く絞りシワをしっかり伸ばして、平置きでよく乾かしましょう
※平置きにすることで染めムラを軽減することが出来ます
くっさ～くなってしまうので、よく晴れた日に干して手早く乾燥させます
晴れた日にまとめて前処理をしておいて、使わない布はジップ式のビニール袋に入れて冷凍しておきましょう
乾燥した布はアイロンをかけておくと保存しやすいのでオススメです
デーツの染料に入れ煮染めする方法
前処理して乾燥した布は、染色の前までにぬるま湯で洗って柔らかくしておきましょう
デーツ（ペースト９０ｇ）と水１．５ℓをホーロー鍋に入れ火にかけます
沸騰したら火を弱めて、沸騰しないように火加減してください(７０～８０℃)
時々菜箸で揺り動かしつつ３０分煮出します
※デーツペーストは粘度が高く溶けにくいので、しっかり混ぜて溶かすようにしましょう
煮出している間はデーツの甘い香りが広がります
３０分後、染め物を入れて沸騰しないように火加減をします
染めムラ防止のため時々菜箸で揺り動かしながら３０分煮染め、
３０分後、火を止めそのまま２０分おきます
この間に媒染液を作りましょう
草木染めの媒染液を調整する
今回使う鉄と銅媒染液は自分で作ったものです
作り方は、【草木染め鉄媒染液・銅媒染液の作り方】釘や銅線を使って初心者でも簡単に出来るやり方！の記事に書いてあります
【各媒染液の調整については、こちら↓↓↓】
デーツ染めした染め物を各媒染液に浸ける
媒染に使用する菜箸は、
鉄媒染用だけ分かるようにテープなどで印を付けて、更に鉄媒染液だけ離しておきます
２０分後、無媒染は布を取り出し染料のカスが残らないように水で洗います
水気を切るときは固く絞らず優しく押して水気を切りましょう
媒染をする布は染まる色が薄いため染料から取り出して水洗いをせず、そのまま媒染液に２０～３０分浸けます
時々菜箸で優しく揺り動かしましょう
２０～３０分経ったら取り出して水でよく洗います
この時も鉄媒染だけ別にします
もし、洗い終わって色が思ったより薄いと感じたら
- 再び染料に入れ１０分煮染め
- 水で洗わず媒染液に１０分入れて媒染し、水洗い
という工程を気に入った色になるまで繰り返すという作業をします
今回は１回で終わりにしました
日陰でよく乾かしアイロンを掛けます
- 無媒染・アルカリは、薄い茶色（アルカリの方が濃い）
- アルミ・銅は、薄いこげ茶（銅の方が濃い）
- 鉄は、グレー
- 酸は、オレンジ
媒染が終わった後のボウルの中は、
アルミは薄い赤みのある茶色、銅・アルカリは薄い茶色、鉄はこげ茶色、酸は薄いオレンジ
染色の作業が終わったら、
媒染液を十分な水で希釈して、水道の水を流しながら少しずつ捨てます
使った道具やシンクなどは綺麗に洗い流し、最後にしっかり手を洗いましょう
草木染めの始め方（基礎知識と道具一覧）については、
【初心者でも簡単・手軽に草木染めが始められる！】草木染めって何？必要なものは？これで草木染めのやり方がまるっと分かる！材料・道具一覧を参照してください
最後にもう一度
デーツを使った草木染めをするときの１０のポイントをおさらいします
- 染める前に染め物を豆乳で前処理をして、平置きでしっかり乾燥させる
- 乾燥した染め物は染料に入れる前までにぬるま湯で柔らかくしておく
- デーツとたっぷりの水をホーロー鍋に入れ火にかける
- 沸騰後火を弱め３０分煮出す
- 煮染めは３０分、沸騰しないように火加減し時々菜箸で揺り動かしながら染めムラを防止する
- ３０分後、火を止めそのまま２０分おく
- ２０分後、染め物を水で洗わずそのまま媒染液に浸ける
- 鉄媒染液は他の媒染に影響してしまうので、なるべく離しておき作業も別で行う
- 媒染後、色が薄いと感じたら染色→媒染を気に入った色になるまで繰り返す
- 媒染後は、染めムラ防止のため媒染液をしっかりと洗い落とす
デーツは食物繊維が多く、鉄分や葉酸を多く含むので、特に女性には最適なスーパーフードです
今回たまたま購入したことで染色をすることになったのですが、
ペーストの見た目では想像できなかったオレンジを出すことが出来ました
このように意外な結果が出ることが草木染めの奥の深さだと思います
次回は、クチナシの実で染色します
ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪
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