我が家の畑に春ウコン、秋ウコン、紫ウコン、黒ウコンと4種類を植えました
春ウコンと秋ウコンは大豊作、紫ウコンは保存が悪く乾燥しすぎたため芽が出ず
黒ウコンは気候的に寒すぎたのか花は咲いたのですが、芋を付けませんでした
黒ウコンの茎の根元を切ると赤紫色、植えた種芋も黒に近いような色だったので一緒に乾燥粉砕しました
今回はこの黒ウコンの乾燥粉末、葉、根を使って草木染めをします
YouTubeで黒ウコンを使った煮染めを公開中!
こちらはショート動画ですが、フルバージョンもありますので、
『ゆる~っとものづくり』のチャンネルより
高評価・チャンネル登録、是非よろしくお願いします↓↓↓
- 黒ウコンを使った染色ってどうやるの?
- 春ウコン・秋ウコン・紫ウコンと同じ色に染まるの?
黒ウコンは断面が黒に近いような赤紫です
同じウコンである春ウコンと秋ウコンは断面が黄色だったので違う色に染まりそうな予感があります
染色するのが楽しみです
黒ウコン(黒ショウガ:Krachaidam〈クラチャイダム〉)は、
夏から初秋に紫色の花が咲き、収穫は12~4月頃
断面はサツマイモの皮のような紫色で、これはアントシアニン(フラボノイドの1種)という赤・青・紫などの色素です
春ウコンや秋ウコンに含まれるクルクミン(黄色の色素)は含まないが、11種類のフラボノイドを含んでいます
この記事では、
- 初心者でも分かる黒ウコンを使った草木染めの方法
- きれいに染める簡単なやり方、コツ
を画像を交えて紹介します
黒ウコンは、なかなか手に入れることが出来ないので、
なんとか栽培できるようになって草木染めの素材として収穫できるように頑張りたいです
おうち時間でお子さんと一緒に『ものづくり』を楽しみませんか?
一緒に試行錯誤しながら色々なもので染め物をしてみましょう♪
【草木染めをした布で優しく自然な色合いの小物を作っています↓】
黒ウコンを使った草木染めをするときの11のポイント
- 染める前に染め物を豆乳で前処理をして、平置きでしっかり乾燥させる
- 乾燥した染め物は染料に入れる前までにぬるま湯で柔らかくしておく
- 乾燥粉砕した黒ウコン粉末とたっぷりの水をホーロー鍋に入れ火にかける
- クエン酸処理する場合は、ここにクエン酸(大さじ2)を加えよく混ぜる
- 沸騰しないように火加減をして15分煮出す
- 染める布を入れ沸騰しないように火加減をして30分煮染めした後そのまま20分おく
- 染めているときは菜箸で揺り動かし染めムラを防止する
- 染色後は水洗いをせず、そのまま媒染液に浸ける
- 鉄媒染液は他の媒染液に影響してしまうので、なるべく離して置き作業も別で行う
- 媒染後、色が薄いと感じたら染色→媒染→水洗を気に入った色になるまで繰り返す
- 媒染後は、媒染液をしっかりと洗い落す
黒ウコン収穫できなかった
次、植えるときは何か対策しないとね
あ!茎の根元の方って赤紫色になってるよ
種芋も色素が採れそうだし、
これを使って草木染めしてみよう!
黒ウコンで草木染めを始めよう
黒ウコンで染色
2022年12月19日天気(晴れ) 20℃ 30%
12月7日に秋ウコンと共に掘り上げた黒ウコン
花も咲いたし、どんな感じになっているか楽しみにしていたんですが、
全く!見事に!なんにもなっていませんでした・・・
このままだとあまりにも悲しいので、何か出来ないかと探っていたら
茎の根元に赤紫の色素が残っていることに気付きました
この色素と植えた種芋を乾燥粉砕した黒ウコン粉末で草木染めをします
今年は、黒ウコンの乾燥にフードドライヤーを使いました
粉砕するには完全に乾燥させなくてはならないのですが、
自然乾燥だとなかなか乾かないし管理が大変でした
このフードドライヤーを使うことで、手間が省けてかなり時間短縮になります
これからドライフルーツやエナジーバーにも挑戦できそうです
画像は秋ウコンを乾燥しているところ↓
ウコンの粉砕には去年同様、食品ミルを使いました
小さくて持ち運びやすく操作が簡単なので、手軽に粉砕できます
使用後の片付けも楽チンで、
刃を外して洗わなくてもいいので安全でお手入れも簡単です
染める布は綿100%でサイズは約11×11cmが6枚、重さは全部で10g
染め物の素材には、草木染めに向いているものと向いていないものがあります
❀草木染めに向いている素材❀
◎ | 前処理なしで良く染まるもの | シルク、ウールなどの動物性のもの |
〇 | 前処理をすると染まるもの | 木綿、レーヨン、麻などの植物性のもの (布以外・・・紙、バンブーなど) |
❀草木染めに向いていない素材❀
△または× | 染まらない もしくは染まりにくいもの | ポリエステル、アクリル、ナイロンなどの化学繊維 |
黒ウコン粉末は大さじ3
黒ウコンを使った染色の材料・道具
綿100%の布、豆乳(今回はキッコーマン調整豆乳)、黒ウコン粉末(大さじ3)、
前処理用ボウル×1個、
媒染液用ボウル×5個(ボウルはステンレス製かプラスチック製かホーロー製)、
焼ミョウバン(今回はケンエーの焼ミョウバン)、銅媒染原液、鉄媒染原液、
クエン酸(健栄製薬(株)クエン酸結晶)、重曹((株)ビバホーム)、
カンロ杓子×2個(媒染液をすくう用のかき氷シロップかけるやつ1杯15ml)、
計量スプーン、水、ホーロー鍋、計量カップ、菜箸×2膳(今回は割り箸)、
キッチンスケール、キッチンタイマー
使用する媒染は5種類です
- アルミ媒染・・・ミョウバン
- 銅媒染・・・酢酸銅(自作)
- 鉄媒染・・・酸化第二鉄(自作)
- 酸媒染・・・クエン酸
- アルカリ媒染・・・重曹
媒染液による色の違いをみるため、色んな種類を用意しました
実際にあなたが染める際は、今回の染まりあがりを見て必要な媒染液を用意してください
媒染液用ボウルも媒染液の数だけ用意します
草木染め:染めたい布に前処理をする方法
布の汚れや糊などを落とすために少量の中性洗剤をつけて、ぬるま湯でよくもみ洗いし絞ります(染め物の精錬)
染料が入りやすくするため豆乳:水=1:1の液をボウルに入れてよく混ぜ、そこに布を浸しましょう(染め物の濃染処理)
なぜ豆乳に浸すかというと、染料はタンパク質と反応して色がつきます
今回は綿100%の植物性の布を染めるので、人工的にタンパク質を付ける必要があるからです
※動物性のシルクやウールなどの布には動物性タンパク質が付いているので濃染処理は必要ありません
20~30分浸したらタンパク質が落ちてしまうので水では洗わず、
そのまま固く絞りシワをしっかり伸ばして、平置きでよく乾かしましょう
※平置きにすることで染めムラを軽減することが出来ます
くっさ~くなってしまうので、よく晴れた日に干して手早く乾燥させます
晴れた日にまとめて前処理をしておいて、使わない布はジップ式のビニール袋に入れて冷凍しておきましょう
乾燥した布はアイロンをかけておくと保存しやすいのでオススメです
黒ウコンの染料に入れ煮染めする方法
黒ウコンの素材そのままの色素で染色
前処理して乾燥した布は、染色の前までにぬるま湯で洗って柔らかくしておきましょう
黒ウコン粉末(大さじ3)と水1.5ℓをホーロー鍋に入れて15分火にかけます
沸騰するとあふれ出るので、沸騰しないよう火加減に注意してください
染める布を入れて沸騰しないように火加減をして30分煮染めした後、そのまま20分置きます
染めムラ防止のため時々菜箸で揺り動かしましょう
この間に媒染液を作ります
草木染めの媒染液を調整する
今回使う鉄と銅媒染液は自分で作ったものです
作り方は、
【草木染め鉄媒染液・銅媒染液】釘や銅線を使って初心者でも簡単に出来る作り方!の記事に書いてあります
【各媒染液の調整については、こちら↓↓↓】
黒ウコン染めした布を各媒染液に浸ける
媒染に使用する菜箸は、
鉄媒染用だけ分かるようにテープなどで印を付けて、更に鉄媒染液だけ離しておきます
20分後、無媒染は布を取り出し染料のカスが残らないように水で洗います
水気を切るときは固く絞らず優しく押して水気を切りましょう
媒染をする布は染料から取り出して水洗いをせずに、そのまま媒染液に20~30分浸けます
↑※染まる色が薄いため
時々菜箸で優しく揺り動かしましょう
20~30分経ったら取り出して水でよく洗います
この時も鉄媒染だけ別にしましょう
もし、洗い終わって色が思ったより薄いと感じたら、
- 再び染料に入れ10分煮染め
- 水で洗わず媒染液に10分入れて媒染し、水洗い
という工程を気に入った色になるまで繰り返すという作業をします
今回は1回で終わりにしました
日陰でよく乾かしアイロンを掛けます
- 無媒染は、茶色がかった薄いグレー
- アルミは、黄色
- 銅は、少しくすんだ黄色
- 鉄は、くすんだ薄い茶色
- 酸は、ピンクがかった薄いグレー
- アルカリは、茶色がかった薄い黄色
媒染が終わった後のボウルの中は、
アルミは薄いピンク、銅はくすんだ薄い紫、鉄は薄いピンク、酸はピンク、アルカリは黒ずんでいました
黒ウコンの染料をクエン酸処理して染色
前処理して乾燥した布は、染色の前までにぬるま湯で洗って柔らかくしておきましょう
ホーロー鍋に黒ウコン粉末(大さじ3)と水1.5ℓ、そこにクエン酸(大さじ2)を加え、よく混ぜて15分火にかけます
クエン酸は、お好みの発色になるまで加えてください
※クエン酸処理する理由は、黒ウコンに含まれているアントシアニンという赤紫色の色素の発色を良くするためです
沸騰するとあふれ出るので、沸騰しないよう火加減に注意してください
染める布を入れて沸騰しないように火加減をして30分煮染めした後、そのまま20分置きます
染めムラ防止のため時々菜箸で揺り動かしましょう
この間に先程のように媒染液を作ります
20分後、先程と同様に無媒染は布を取り出し染料のカスが残らないように水で洗います
水気を切るときは固く絞らず優しく押して水気を切りましょう
媒染をする布は染料から取り出して水洗いをせずに、そのまま媒染液に20~30分浸けます
↑※染まる色が薄いため
時々菜箸で優しく揺り動かしましょう
20~30分経ったら取り出して水でよく洗います
この時も鉄媒染だけ別にしてください
もし、洗い終わって色が思ったより薄いと感じたら、
- 再び染料に入れ10分煮染め
- 水で洗わず媒染液に10分入れて媒染し、水洗い
という工程を気に入った色になるまで繰り返すという作業をします
今回は1回で終わりにしました
日陰でよく乾かしアイロンを掛けます
- 無媒染は、薄いピンク
- アルミは、くすんだ薄い黄色
- 銅は、ピンクがかった薄い黄色
- 鉄は、ピンクがかった薄いグレー
- 酸は、無媒染より薄いピンク
- アルカリは、黄色がかった薄いグレー
媒染が終わった後のボウルの中は、
アルミはピンク、銅はくすんだ薄い紫、鉄・酸は薄いピンク、アルカリは黒ずんでいました
染色の作業が終わったら、
媒染液を水で希釈して、水道の水を流しながら少しずつ捨てます
使った道具やシンクなどは綺麗に洗い流し、最後にしっかり手を洗いましょう
草木染めの始め方(基礎知識と道具一覧)については、
【初心者でも簡単&手軽に草木染めが始められる!】草木染めって何?必要なものは?これで草木染めのやり方がまるっと分かる!材料・道具一覧
を参照してください
最後にもう一度
黒ウコンを使った草木染めをするときの11のポイントをおさらいします
- 染める前に染め物を豆乳で前処理をして、平置きでしっかり乾燥させる
- 乾燥した染め物は染料に入れる前までにぬるま湯で柔らかくしておく
- 乾燥粉砕した黒ウコン粉末とたっぷりの水をホーロー鍋に入れ火にかける
- クエン酸処理する場合は、ここにクエン酸(大さじ2)を加えよく混ぜる
- 沸騰しないように火加減をして15分煮出す
- 染める布を入れ沸騰しないように火加減をして30分煮染めした後そのまま20分おく
- 染めているときは菜箸で揺り動かし染めムラを防止する
- 染色後は水洗いをせず、そのまま媒染液に浸ける
- 鉄媒染液は他の媒染液に影響してしまうので、なるべく離して置き作業も別で行う
- 媒染後、色が薄いと感じたら染色→媒染→水洗を気に入った色になるまで繰り返す
- 媒染後は、媒染液をしっかりと洗い落す
黒ウコン粉末で染色してみると、
素材そのままの色素で染めると、意外にもアルミ媒染と銅媒染で黄色に染まりました
クエン酸処理をして染めると、ピンクが強く出るので黄色の発色が抑えられてしまいました
無媒染ではクエン酸の効果によりアントシアニンの綺麗なピンクが出ています
今回の染色では黒ウコン粉末を大さじ3使いましたが、
全体的に見て色が薄かったので、大さじ5~6くらい使うといいと思いました
葉と根は染色したら追記します
追記
黒ウコンの葉で染色
2022年12月23日天気(晴れ) 14℃ 35%
12月7日に掘り上げた黒ウコン
掘り上げたときに、葉と根も洗って冷凍保存しておきました
以前、秋ウコンの葉の染色をしましたが、
黒ウコンの葉ではどんな色に染まるんでしょうか?
黒ウコンの葉を使った草木染めをするときの10のポイント
- 染める前に染め物を豆乳で前処理をして、平置きでしっかり乾燥させる
- 乾燥した染め物は染料に入れる前までにぬるま湯で柔らかくしておく
- ハサミで細かく切った黒ウコンの葉とたっぷりの水をホーロー鍋に入れ火にかける
- 沸騰後、火を弱め30分煮出しザルで濾したものを染料とする
- 染める布を入れ沸騰しないように火加減をして30分煮染めした後そのまま30分おく
- 染めているときは菜箸で揺り動かし染めムラを防止する
- 染色後は水洗いをせず、そのまま媒染液に浸ける
- 鉄媒染液は他の媒染液に影響してしまうので、なるべく離して置き作業も別で行う
- 媒染後、色が薄いと感じたら染色→媒染→水洗を気に入った色になるまで繰り返す
- 媒染後は、媒染液をしっかりと洗い落す
今回用意したのは黒ウコンの葉400g
染める布は綿100%でサイズは約11×11cmが6枚、重さは全部で10gです
黒ウコンの葉を使った染色の材料・道具
綿100%の布、豆乳(今回はキッコーマン調整豆乳)、黒ウコンの葉(400g)、
ザル×1個、ザルで濾した液をうけるボウル×1個、
前処理用ボウル×1個、
媒染液用ボウル×5個(ボウルはステンレス製かプラスチック製かホーロー製)、
焼ミョウバン(今回はケンエーの焼ミョウバン)、銅媒染原液、鉄媒染原液、
クエン酸(健栄製薬(株)クエン酸結晶)、重曹((株)ビバホーム)、
カンロ杓子×2個(媒染液をすくう用のかき氷シロップかけるやつ1杯15ml)、
計量スプーン、水、ホーロー鍋、計量カップ、菜箸×2膳(今回は割り箸)、
キッチンスケール、キッチンタイマー、ハサミ
使用する媒染は今回も5種類ですが、
実際にあなたが染める際は、今回の染まりあがりを見て必要な媒染液を用意してください
媒染液用ボウルも媒染液の数だけ用意します
黒ウコンの葉の染料に入れ煮染めする方法
前述のように染め物を前処理して、染色の前までにぬるま湯で洗って柔らかくしておきましょう
黒ウコンの葉(400g)をハサミでザックリ細かくしてホーロー鍋に入れ、水1.5ℓを加えて火にかけます
※他のウコンの葉と比べ根元付近が赤紫で、茎が柔らかく細かくするのが楽でした
沸騰後、火を弱め時々菜箸で揺り動かしながら30分煮出します
30分後、黒ウコンの葉をザルで濾した液が染料です
染め物を入れて沸騰しないように火加減をして30分煮染めした後、そのまま30分置きます
染めムラ防止のため時々菜箸で揺り動かしましょう
この間に媒染液を作ります
黒ウコンの葉染めした布を水で洗い、各媒染液に浸ける
媒染液は前述のように調整してください
鉄媒染液は他の媒染に影響を与えてしまうので、
使用する菜箸は鉄媒染用だけ分かるようにテープなどで印を付けて、更に鉄媒染液だけ離しておきます
30分後、無媒染は布を取り出し染料のカスが残らないように水で洗います
水気を切るときは固く絞らず優しく押して水気を切りましょう
媒染をする布は染料から取り出して水洗いをせずに、そのまま媒染液に20~30分浸けます
↑※染まる色が薄いため
時々菜箸で優しく揺り動かしましょう
20~30分経ったら取り出して水でよく洗います
この時も鉄媒染だけ別にしてください
もし、洗い終わって色が思ったより薄いと感じたら、
- 再び染料に入れ10分煮染め
- 水で洗わず媒染液に10分入れて媒染し、水洗い
という工程を気に入った色になるまで繰り返すという作業をします
今回は1回で終わりにしました
日陰でよく乾かしアイロンを掛けます
- 無媒染・酸・アルカリは、かなり薄い黄色
- アルミは、薄い黄色
- 銅は、緑がかった薄い黄色
- 鉄は、くすんだ薄い黄色
媒染が終わった後のボウルの中は、
アルミは薄い黄色、銅・鉄は変わらず、酸は薄い茶色、アルカリは黒ずんだ薄い黄色
最後にもう一度
黒ウコンの葉を使った草木染めをするときの10のポイントをおさらいします
- 染める前に染め物を豆乳で前処理をして、平置きでしっかり乾燥させる
- 乾燥した染め物は染料に入れる前までにぬるま湯で柔らかくしておく
- ハサミで細かく切った黒ウコンの葉とたっぷりの水をホーロー鍋に入れ火にかける
- 沸騰後、火を弱め30分煮出しザルで濾したものを染料とする
- 染める布を入れ沸騰しないように火加減をして30分煮染めした後そのまま30分おく
- 染めているときは菜箸で揺り動かし染めムラを防止する
- 染色後は水洗いをせず、そのまま媒染液に浸ける
- 鉄媒染液は他の媒染液に影響してしまうので、なるべく離して置き作業も別で行う
- 媒染後、色が薄いと感じたら染色→媒染→水洗を気に入った色になるまで繰り返す
- 媒染後は、媒染液をしっかりと洗い落す
黒ウコンの葉は、形状や硬さが他のウコンとは少し違いました
ですが、染色結果を見てみると他のウコンの葉と同じように薄い黄色に染まりました
これは、すべてのウコンの葉でフラボノイド(黄色の色素)が抽出されたという結果だと思われます
色が薄いので、染料に重曹を加えてから染めると濃く染まるんじゃないかと思いました
追記
黒ウコンの根で染色
2022年12月23日天気(晴れ) 14℃ 35%
12月7日に掘り上げた黒ウコン
掘り上げたときに、葉と根も洗って冷凍保存しておきました
以前、春ウコン・秋ウコン・紫ウコンの根で染色して、あまり違いは見られませんでした
黒ウコンの根ではどんな色に染まるんでしょうか?
黒ウコンの根を使った草木染めをするときの10のポイント
- 染める前に染め物を豆乳で前処理をして、平置きでしっかり乾燥させる
- 乾燥した染め物は染料に入れる前までにぬるま湯で柔らかくしておく
- ハサミで細かく切った黒ウコンの根とたっぷりの水をホーロー鍋に入れ火にかける
- 沸騰後、火を弱め30分煮出しザルで濾したものを染料とする
- 染める布を入れ沸騰しないように火加減をして30分煮染めした後そのまま30分おく
- 染めているときは菜箸で揺り動かし染めムラを防止する
- 染色後は水洗いをせず、そのまま媒染液に浸ける
- 鉄媒染液は他の媒染液に影響してしまうので、なるべく離して置き作業も別で行う
- 媒染後、色が薄いと感じたら染色→媒染→水洗を気に入った色になるまで繰り返す
- 媒染後は、媒染液をしっかりと洗い落す
今回用意したのは黒ウコンの根172g
染める布は綿100%でサイズは約11×11cmが6枚、重さは全部で10gです
黒ウコンの根を使った染色の材料・道具
綿100%の布、豆乳(今回はキッコーマン調整豆乳)、黒ウコンの根(172g)、
ザル×1個、ザルで濾した液をうけるボウル×1個、
前処理用ボウル×1個、
媒染液用ボウル×5個(ボウルはステンレス製かプラスチック製かホーロー製)、
焼ミョウバン(今回はケンエーの焼ミョウバン)、銅媒染原液、鉄媒染原液、
クエン酸(健栄製薬(株)クエン酸結晶)、重曹((株)ビバホーム)、
カンロ杓子×2個(媒染液をすくう用のかき氷シロップかけるやつ1杯15ml)、
計量スプーン、水、ホーロー鍋、計量カップ、菜箸×2膳(今回は割り箸)、
キッチンスケール、キッチンタイマー、ハサミ
使用する媒染は今回も5種類ですが、
実際にあなたが染める際は、今回の染まりあがりを見て必要な媒染液を用意してください
媒染液用ボウルも媒染液の数だけ用意します
黒ウコンの根の染料に入れ煮染めする方法
前述のように染め物を前処理して、染色の前までにぬるま湯で洗って柔らかくしておきましょう
黒ウコンの根(172g)をハサミでザックリ細かくしてホーロー鍋に入れ、水1.3ℓを加えて火にかけます
沸騰後、火を弱め時々菜箸で揺り動かしながら30分煮出します
30分後、黒ウコンの根をザルで濾した液が染料です
染め物を入れて沸騰しないように火加減をして30分煮染めした後、そのまま30分置きます
染めムラ防止のため時々菜箸で揺り動かしましょう
この間に媒染液を作ります
黒ウコンの根染めした布を水で洗い、各媒染液に浸ける
媒染液は前述のように調整してください
鉄媒染液は他の媒染に影響を与えてしまうので、
使用する菜箸は鉄媒染用だけ分かるようにテープなどで印を付けて、更に鉄媒染液だけ離しておきます
30分後、無媒染は布を取り出し染料のカスが残らないように水で洗います
水気を切るときは固く絞らず優しく押して水気を切りましょう
染まる色が薄いため媒染をする布は染料から取り出して水洗いをせずに、そのまま媒染液に20~30分浸けます
時々菜箸で優しく揺り動かしましょう
20~30分経ったら取り出して水でよく洗います
この時も鉄媒染だけ別にしてください
もし、洗い終わって色が思ったより薄いと感じたら、
- 再び染料に入れ10分煮染め
- 水で洗わず媒染液に10分入れて媒染し、水洗い
という工程を気に入った色になるまで繰り返すという作業をします
これ以上やっても染まらなそうなので今回は1回で終わりにしました
日陰でよく乾かしアイロンを掛けます
- 無媒染・酸は、染まらず
- アルミ・銅・鉄・アルカリは、少し黒ずんではいるもののほぼ染まっていない
媒染が終わった後のボウルの中は、
アルミ・酸は変わらず、銅・鉄は黒ずんでいる、アルカリはかなり薄い茶色
最後にもう一度
黒ウコンの根を使った草木染めをするときの10のポイントをおさらいします
- 染める前に染め物を豆乳で前処理をして、平置きでしっかり乾燥させる
- 乾燥した染め物は染料に入れる前までにぬるま湯で柔らかくしておく
- ハサミで細かく切った黒ウコンの根とたっぷりの水をホーロー鍋に入れ火にかける
- 沸騰後、火を弱め30分煮出しザルで濾したものを染料とする
- 染める布を入れ沸騰しないように火加減をして30分煮染めした後そのまま30分おく
- 染めているときは菜箸で揺り動かし染めムラを防止する
- 染色後は水洗いをせず、そのまま媒染液に浸ける
- 鉄媒染液は他の媒染液に影響してしまうので、なるべく離して置き作業も別で行う
- 媒染後、色が薄いと感じたら染色→媒染→水洗を気に入った色になるまで繰り返す
- 媒染後は、媒染液をしっかりと洗い落す
春ウコン・秋ウコン・紫ウコンの根では、薄いながらもくすんだピンクに染まりました
今回の黒ウコンの根ではほば染まりませんでした
根の見た目を比べてみると、他のウコンの根とは違い黒ウコンの根はモヤシのような白い部分が多かったように思います
これが染まり方の違いに関係あるかは分かりませんが、特徴的な形状だと思いました
次回は、落花生で染色します
ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪
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