今年も夏になり、我が家の庭にはヒメヒオウギズイセンが咲き誇っています
以前は、このヒメヒオウギズイセンの花びらを使って、各媒染液による染め分けをしました
ヒメヒオウギズイセンの花びらは鮮やかなオレンジ色で、取り出した色素はうがい薬のような色でした
ですが実際に布を染色して媒染液で染め分けてみると、どれもパステルカラーで可愛らしい色に染まります
今回は、このヒメヒオウギズイセンを使った花びら染めが簡単に体験できるキットを作りました!
YouTubeでもキットを使った花染め体験を公開中↓
こちらはショート動画ですが、フルバージョンもありますので、
『ゆる~っとものづくり』のチャンネルより覗きに来てください
高評価・チャンネル登録、是非よろしくお願いします♪↓↓↓
我が家の庭に咲いていたヒメヒオウギズイセンの花びらを集めて、
1つずつ手作業でめしべ・おしべを外していますので、このまま染色に使える状態にしています
このキットは、次のような方のために作成しました
- 草木染めを手軽に始めたい!
- お子さんと一緒にものづくりをしたい!
- 自由研究のテーマを探している!
今回のキットは花びら染めで、火を使わず安全にハンカチが染められるので、
初心者やお子さんと一緒に手軽に楽しく花びら染めを体験することが出来ます
この記事では、
- ヒメヒオウギズイセンの花びら染めキットの『いいところ』と『わるいところ』は?
- ヒメヒオウギズイセンの花びら染めキットの中身は何が入っているの?
- キットを使った染色はどうやるの?
- 何色に染まるの?
という内容を画像を交えて紹介します
ヒメヒオウギズイセンは近所でよく見るというような花ではありません
このキットは、数量限定販売で今年は今ある在庫がなくなり次第終了です
※次回の販売は来年のお花が散る頃(7~8月)
これを機会に、おうち時間でお子さんと一緒に『ものづくり』を楽しみませんか?
キットを使って花びら染めを体験してみましょう♪
【草木染めをした布で優しく自然な色合いの小物を作っています↓】
ヒメヒオウギズイセンの花びら染めキットを使ってハンカチを染めるときの10のポイント
- 材料をすべて準備する
- キットのヒメヒオウギズイセンの花びらを不織布の袋に入れる
- ボウルに花びら染めキットのクエン酸を1袋入れる
- 計量カップで水200㎖を測りクエン酸が入ったボウルに加え、割り箸でよく混ぜる
- 花びらの入った不織布をボウルに入れ、花びらをすり潰すように揉んで色素を出す
- 計量カップで水100㎖を測りボウルに加えて、よく混ぜ染料とする
- ハンカチを40分~1時間浸けて染色する
- 染料に入ったクエン酸が媒染の役割をしている
- 染色が終わったら、ハンカチを取り出し、水道でよく洗って少し絞る
- ハンカチのシワがなくなるように手でしっかり伸ばして干して乾かす
今年もヒメヒオウギズイセンが咲いてるね♪
オレンジの綺麗なお花だよね
今年の自由研究は、このお花で布を染めようかな
花びら染めなら火も使わないし安全だね
ヒメヒオウギズイセン花びら染めキットの『いいところ』『わるいところ』
キットのいいところ
- 手軽に花びら染め体験できる
- 自然に咲いているお花を手作業で加工している
- 自由研究が安全にすぐ終わる
いいところを詳しく見ていくと・・・
手軽に花びら染め体験できる
綿などの植物性の素材は染まりにくいので、染色するときは少し手間ですが前処理という作業をしなければいけません
前処理とは、素材にタンパク質を付けることによって染まりやすくする作業で、
具体的には豆乳や濃染剤(市販品)に染め物を浸けた後に乾燥させます
※牛乳は臭いがきつくなるので豆乳がおすすめ!
このキットには前処理がしてあるハンカチが入っているので、直ぐに染色に使うことが出来ます
また、材料を量る必要がなく、染色工程表通りにすすめれば可愛いパステルカラーに染まるように調整しています
花びら染めは火を使わないので手軽で安全な染色です
自然に咲いているお花を手作業で加工している
marichi-styleのヒメヒオウギズイセンは、
我が家の庭に咲いている無農薬の花びらを使用しています
花びら染めで使うのは、めしべ・おしべを外した花びらのみです
このキットでは、1つ1つ手作業で丁寧にめしべ・おしべを外しておりますので、そのまま染色に使えます
自由研究がすぐ終わる
こちらのキットは、
色素の揉みだしに10分、染色に40分~1時間、あとはハンカチを乾燥させるだけで終わります
キットのわるいところ
- 濃い色に染まらない
- ハンカチしか染められない
- 媒染によって色が変えられない
わるいところを詳しく見ていくと・・・
濃い色に染まらない
花びら染めは、花びらの色素を取りだして染料にするのでお花のような優しい色合いに染まります
なので、なかなか濃くてハッキリとした色には染まりません
花の種類によって色味が変わるので、そこが楽しいところです
また前述の通り、火も使わないので気軽に染色が出来ます
もし、濃くて鮮やかな色の材料をお探しの場合は、
marichi-styleが運営しているショップmarichi storeの秋ウコンキットをおすすめします↓↓↓
ハンカチしか染められない
ハンカチ以外も染めてみたい方は、
今後ヒメヒオウギズイセンなどの花びらを花びら染めの素材として販売することを検討しておりますのでお待ちください
また、野菜の捨ててしまうところやお庭のお花など身近なものでも染色できるので、
色々なものを染めてみましょう
各染料を使った染め方は『ゆる~っとものづくり』の草木染めカテゴリーから参照してください
媒染によって色が変えられない
花びら染めでは食物酢や、
このキットのようにクエン酸によって色素を揉みだしたものが染料です
これで染色をするだけで、染料の中の酸により色止め・発色という媒染の効果が得られます(酸媒染)
なので、工程が少なくとても手軽に染色を楽しむことが出来るのが特徴です
もし、他の媒染をしてみたい方はキットには含まれていませんが、
染色後布を洗って、別の媒染をすると他の色味が楽しめます
各媒染液による染め分けは、
【草木染めのコツ】初心者からでも出来る簡単な花びら染めのやり方!ヒメヒオウギズイセン編を参照してください
アルミ媒染には、ぬか漬けの色止めにも使われるミョウバンを使います
ホームセンターやネットでも購入可能です
アルカリ媒染には、お掃除のときに使う重曹などを使います
こちらもホームセンターやネットでも購入可能です
鉄媒染や銅媒染は、手軽に自作出来ます
作り方は
【草木染め鉄媒染液・銅媒染液作り】釘や銅線を使って手軽に♪初心者でも出来る簡単な作り方!を参照してください
また、市販品を購入することも出来ます
作るときに臭いが強いので市販の鉄媒染液で手軽に↓
作るのに時間がかかるので市販の銅媒染液で手軽に↓
ヒメヒオウギズイセン花びら染め体験キットで草木染めを始めよう
✾ヒメヒオウギズイセンでハンカチを染める✾
ヒメヒオウギズイセン花びら染めキットの内容
- 前処理済みハンカチ(無色・無地キャンブリック綿100%サイズ20㎝×20㎝)・・・・・1枚
- ヒメヒオウギズイセンの花びら※めしべ・おしべ外し済み・・・・・1袋
- 割り箸・・・・・1膳
- クエン酸(色素取り出し用)※食用禁止・・・・・1袋
- 不織布の袋・・・1枚
- ビニール手袋M・・・1組
- 染色工程表(ヒメヒオウギズイセンでハンカチを染める)・・・・・1枚
- ウコン草木染めキットの内容・・・・・1枚
- marichi-styleの紹介・・・・・1枚
材料を準備します
- ボウル※ステンレス製、ホーロー製、プラスチック製
- 水(水道)
- 計量カップ(200㎖まで量れるもの)
- タイマー(時計)
- 花びら染めキット(ハンカチは前処理をしているのでシワになっておりますが、染色には問題ありません)
花びら染めキットの中のヒメヒオウギズイセンの花びら(約50個)と不織布の袋を用意します
チャック袋に入った花びらを不織布の袋に全部入れ、不織布の袋の外側にあるヒダに親指を入れます
※袋の中身が残らないように全部入れてください
不織布の袋のヒダをひっくり返すと袋のフタになります
中の花びらが飛び出すのが心配な場合は、キットには入っていませんが袋の口を輪ゴムで縛ってもいいです
ボウルに花びら染めキットのクエン酸を1袋入れます
※袋の中身が残らないように全部入れます
花びら染めでは食物酢で色素を取り出すことが多いですが、液体のため郵送には不向きでした
そのため、今回はクエン酸で色素を取り出す方法を採用しています
クエン酸の量を、食物酢と同じ酸度約4%(水200㎖で溶かした場合)になるように調整しているのでご安心ください
計量カップで水200㎖を測りクエン酸が入ったボウルに加え、割り箸でよく混ぜてクエン酸を溶かします
花びらの入った不織布をクエン酸を溶かしたボウルに入れます
花びら染めキットの中の手袋をして、液の中で花びらをすり潰すように揉んで色素を出します
※最低10分は揉みだしましょう
下の写真くらい色が出るまで花びらを揉んだら、不織布を絞ってから取り出します
そこに計量カップで水100㎖を測り、ボウルに加えて割り箸でよく混ぜたものが染料です
花びら染めキットのハンカチを布が柔らかくなるくらい濡らして少し絞ります
絞ったハンカチを染料に広げて入れ、
なるべく空気を抜くようにして40分~1時間浸けて染色します
染めムラを防ぐため、時々割り箸でハンカチを左右に揺らすように動かしましょう
40分~1時間たったら割り箸を使ってハンカチを取り出し、水道でよく洗って少し絞ます
※クエン酸液で染色しているため、酸により色止め・発色の媒染効果があります
少し絞ってハンカチのシワがなくなるように手でしっかり伸ばして干して乾かしましょう
乾いたらアイロンをかけて完成~♪
優しい色合いの可愛いオレンジ色です
ハンカチのふちに刺繡をしてみました
700円で体験できる↓↓↓\数量限定!!/
前処理済みのハンカチを濡らす前の乾いた状態のまま輪ゴムでキツく縛ると模様が出来ます
輪ゴムで縛ったままのハンカチを濡らして染色まで終わらせ、
水で洗うときに輪ゴムを外すだけ☆
真ん中を縛ると、ハンカチの真ん中に丸い模様が出来て、よりオリジナル感が出ます♪
太いゴムを使ったり、縛り方を変えると色々な模様が出来ます
※この写真は春ウコン染めの写真です
ヒメヒオウギズイセンの花びら染めでは淡いパステルカラーのオレンジに染まります
ウコンのように鮮やかには染まりませんが、花びら染めらしい優しい色合いが特徴です
草木染め・花びら染めの媒染剤には重曹、ミョウバン、鉄、銅など他にも種類があります
媒染剤を変えると色味が変わるので、草木染め・花びら染めの楽しさがもっともっと広がります
こちらのキットは、数量限定販売で今年は今ある在庫がなくなり次第終了なので、この機会にぜひ体験してみてください
注意※次回販売は、来年のヒメヒオウギズイセンが散る頃です(7~8月)
ヒメヒオウギズイセン花びら染め↓↓↓\早めに注文!!/
最後にもう一度、
ヒメヒオウギズイセンの花びら染めキットを使ってハンカチを染めるときの10のポイントをおさらいします
- 材料をすべて準備する
- キットのヒメヒオウギズイセンの花びらを不織布の袋に入れる
- ボウルに花びら染めキットのクエン酸を1袋入れる
- 計量カップで水200㎖を測りクエン酸が入ったボウルに加え、割り箸でよく混ぜる
- 花びらの入った不織布をボウルに入れ、花びらをすり潰すように揉んで色素を出す
- 計量カップで水100㎖を測りボウルに加えて、よく混ぜ染料とする
- ハンカチを40分~1時間浸けて染色する
- 染料に入ったクエン酸が媒染の役割をしている
- 染色が終わったら、ハンカチを取り出し、水道でよく洗って少し絞る
- ハンカチのシワがなくなるように手でしっかり伸ばして干して乾かす
次回は、丸葉藍の生葉染めです
ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪
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材料を煮出して抽出した染料に染め物を入れ、火にかけて染色する方法草木染め:花びら染め一覧
材料を食物酢の中で揉みこんで色素を抽出した染料に、染め物を浸けて染色する方法ヒメヒオウギズイセン | なすの皮 | ブドウ |
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