サラダに入れたり、ハンバーガーに挟んだり、ディップソースにしたりと
様々な料理に使われるアボカド
そんなアボカドは果肉を食べるだけでなく、捨ててしまうはずの皮や種は草木染めの材料として無駄なく使えます
YouTubeでアボカドを使った煮染めを公開中!
こちらはショート動画ですが、フルバージョンもありますので、
『ゆる~っとものづくり』のチャンネルより
高評価・チャンネル登録、是非よろしくお願いします♪↓↓↓
アボカドの皮は黒や緑で種は茶色なのに、染まる色は何故かピンクやオレンジ
玉ねぎの皮でも綺麗なピンクに、デーツでは明るいオレンジに染まりましたが、アボカドもなかなか良い色です
- アボカドでどうやって染めるの?
- ピンクに染めるってどうやるの?
アボカドは、クスノキ科ワニナシ属の常緑高木で熱帯~亜熱帯の高温地帯で育ち、中央アメリカが原産です
日本では10月下旬~1月ごろに収穫されますが、輸入されているので1年中流通しています
脂肪分が多く含まれているため、森のバターとも呼ばれ栄養価も非常に高いです
アボカド染めは、かなり可愛い色に染まるのでオススメの材料!
この記事では、
- 初心者でも分かるアボカドを使った草木染めの簡単な方法
- ピンクに煮染めするやり方
を画像を交えて紹介します
アボカドの種は硬くてツルツル滑って危ないので、今回は使用しませんでした
もし種も使いたい場合は、種を砕いて皮と一緒に煮出して色素を取り出します
※手を切らないよう充分に注意してください!
おうち時間でお子さんと一緒に『ものづくり』を楽しみませんか?
一緒に試行錯誤しながら色々なもので染め物をしてみましょう♪
【草木染めをした布で優しく自然な色合いの小物を作っています↓】
アボカドの皮を使った草木染めをするときの10のポイント
- 染める前に染め物を豆乳で前処理をして、平置きでしっかり乾燥させる
- 乾燥した染め物は染料に入れる前までにぬるま湯で柔らかくしておく
- アボカドは皮と種(冷凍保存可)を使って染色出来る
- アボカドの皮は果肉が残らないようにタワシでしっかり洗い落とす
- 皮をちぎり、たっぷりの水を入れ火にかけ30分煮出し、火を止め30分おく
- 液体をザルで濾して別容器に移し、ホーロー鍋に戻すという作業で液体を空気に触れさせる(少し赤みを帯びる)
- 煮染めは30~60分、沸騰しないように火加減しながら時々菜箸で揺り動かし染めムラを防止する
- 鉄媒染液は他の媒染に影響してしまうので、なるべく離しておき、作業も別で行う
- 媒染後、色が薄いと感じたら、染色→媒染を気に入った色になるまで繰り返す
- 媒染後は、染めムラ防止のため媒染液をしっかりと洗い落とす
アボカドってトロッとしてて美味しいよね♪
食べるだけじゃなく、皮と種は草木染めにも使えるんだよ
そうなの?
でも黒とか茶色とかになりそう・・・・・
それがね、意外な色に染まって面白いの!
アボカドの皮で草木染めを始めよう
2021年9月3日 天気(雨) 22℃ 75%
雨ばかりが続いて、急に寒くなってきました
秋雨前線・・・
何だか夏が終わると寂しい気分になります
ちょっと切ない気分を吹き飛ばすような、可愛い色に染めよう!
ということで、アボカド染めをしていきます
アボカドの皮は、果肉をタワシなどでしっかり洗い落とし乾燥させます
冷凍保存出来るので、毎日のお料理の際にコツコツ溜めていきました
染める布は綿100%で、サイズは約11×11cmが6枚、
染める布の重さは、パッチワーク用のパーツを含めて全部で16g
染め物の素材には、草木染めに向いているものと向いていないものがあります
❀草木染めに向いている素材❀
◎ | 前処理なしで良く染まるもの | シルク、ウールなどの動物性のもの |
〇 | 前処理をすると染まるもの | 木綿、レーヨン、麻などの植物性のもの (布以外・・・紙、バンブーなど) |
❀草木染めに向いていない素材❀
△または× | 染まらない もしくは染まりにくいもの | ポリエステル、アクリル、ナイロンなどの化学繊維 |
アボカドは2個分使います
アボカドの皮を使った煮染めの材料・道具
綿100%の布、豆乳(今回はキッコーマン調整豆乳)、
アボカドの皮(今回は2個分)、
ザル×1個、前処理用ボウル×1個、
媒染液用ボウル×5個(ボウルはステンレス製かプラスチック製かホーロー製)、
焼ミョウバン(今回はケンエーの焼ミョウバン)、銅媒染原液、鉄媒染原液、
クエン酸(健栄製薬(株)クエン酸結晶)、重曹(マルフクケミファ(株))、
カンロ杓子×2個(媒染液をすくう用のかき氷シロップかけるやつ1杯15㎖)、
計量スプーン、水、ホーロー鍋、計量カップ、菜箸×2膳(今回は割り箸)、キッチンスケール
使用する媒染は5種類です
- アルミ媒染・・・ミョウバン
- 銅媒染・・・酢酸銅(自作)
- 鉄媒染・・・酸化第二鉄(自作)
- 酸媒染・・・クエン酸
- アルカリ媒染・・・重曹
媒染液による色の違いをみるため、色んな種類を用意しました
実際にあなたが染める際は、今回の染まりあがりを見て必要な媒染液を用意してください
媒染液用ボウルも媒染液の数だけ用意します
染めたい布に前処理をする方法
布の汚れや糊などを落とすために少量の中性洗剤をつけて、ぬるま湯でよくもみ洗いして絞ります(染め物の精錬)
染料が入りやすくするため豆乳:水=1:1の液をボウルに入れてよく混ぜ、そこに布を浸しましょう(染め物の濃染処理)
染料はタンパク質が無いと染まりにくいです
植物性の染め物(木綿など)は、タンパク質が無いので豆乳などで染め物に人工的にタンパク質をつけてから染色作業に入ります(濃染処理)
※動物性の染め物(ウール、シルクなど)は、初めから動物性たんぱく質があるので濃染処理の必要はありません
20~30分浸したら水洗いをせずそのまま固く絞り、平置きでよく乾かしましょう
アボカドの染料に入れ染色する方法
前処理して乾燥した布は、染色の前までにぬるま湯で洗って柔らかくしておきましょう
アボカドを手でちぎりホーロー鍋に入れます
ホーロー鍋にたっぷりの水(2.0ℓ)を入れ火にかけます
沸騰したら火を弱めて、沸騰しないように火加減してください(70~80℃)
時々菜箸でアボカドの皮を揺り動かしつつ30分煮出します
30分後、火を止めて時々菜箸でアボカドの皮を揺り動かしながら、そのまま30分おきましょう
30分置いたらホーロー鍋の中身をザルで濾して別の容器に移します
※染めムラの原因になるので皮のカスが残らないようにしましょう
その液体をまたホーロー鍋に戻します
もう一度ホーロー鍋から別の容器に移して、またホーロー鍋に戻しアボカド液を空気に触れさせます
少し赤みが出てくるので、これを染料とします
染料を火にかけ染める布を入れて、沸騰しないように火加減をします(70~80℃)
染めムラ防止のため、時々菜箸で揺り動かしながら30~60分煮染めします(今回は40分)
この間に媒染液を作りましょう
媒染液を調整する
今回使う鉄と銅媒染液は自分で作ったものです
作り方は、【草木染め鉄媒染液・銅媒染液】釘や銅線を使って初心者でも簡単に出来る作り方!
の記事に書いてあります
【各媒染液の調整については、こちら↓↓↓】
アボカド染めをした布を水で洗い、各媒染液に浸ける
40分おいたら布を取り出し染料のカスが残らないように水で洗います
水気を切るときは固く絞らず優しく押して水気を切りましょう
無媒染はここで完了です
媒染に使用する菜箸は、
鉄媒染用だけ分かるようにテープなどで印を付けて、更に鉄媒染液だけ離しておきます
水気を切った布を各媒染液に20~30分浸けます
時々菜箸で優しく揺り動かしましょう
20~30分経ったら、取り出して水でよく洗います
この時も鉄媒染だけ別にします
もし、洗い終わって色が思ったより薄いと感じたら、
- 再び染料に入れ10分煮染め後→水洗い
- 媒染液に10分入れて媒染→水洗い
という工程を気に入った色になるまで繰り返しましょう
今回のやり方で染色すると1回の染色で結構濃く染まります
なので、染色・媒染は1回で終わりにしました
日陰でよく乾かしアイロンをかけます
アボカド染めで重曹を使ったアルカリ媒染をするとピンクに
- 無媒染・アルカリ(重曹)は、コーラルピンク(ハッキリとしたピンク、珊瑚色)
- アルミ(ミョウバン)・酸(クエン酸)は、サーモンピンク(オレンジがかったピンク)
- 銅は、濃いめのダスティピンク(くすんだピンク)
- 鉄は、グレー
鉄媒染液は少し入れすぎてしまったようで、ただのグレーになってしまいましたが
加減をすればくすんだいい色になりそうな予感♪
アボカド染めでピンクに染めるには、重曹を使ってアルカリ媒染をしましょう!
草木染めの始め方(基礎知識と道具一覧)については、
【初心者でも簡単&手軽に草木染めが始められる!】草木染めって何?必要なものは?これで草木染めのやり方がまるっと分かる!材料・道具一覧
を参照してください
アルカリ媒染のピンクを使って猫の首輪をハンドメイドしました
布のピンクの部分がアボカド染めです
水色の部分はナスの花びら染めアルミ媒染で染色しています
野菜染めの優しくてあったかい色が特徴の作品です
minneにて出品していますので良かったら覗いてみてください(*’ω’*)
媒染が終わった後のボウルの中は、
アルミ・酸はうっすら黄色、アルカリはピンク色、
銅・鉄は変化なしでした(鉄の黄色は媒染液の元々の色です)
最後にもう一度
アボカドの皮を使った草木染めをするときの10のポイントをおさらいします
- 染める前に染め物を豆乳で前処理をして、平置きでしっかり乾燥させる
- 乾燥した染め物は染料に入れる前までにぬるま湯で柔らかくしておく
- アボカドは皮と種(冷凍保存可)を使って染色出来る
- アボカドの皮は果肉が残らないようにタワシでしっかり洗い落とす
- 皮をちぎり、たっぷりの水を入れ火にかけ30分煮出し、火を止め30分おく
- 液体をザルで濾して別容器に移し、ホーロー鍋に戻すという作業で液体を空気に触れさせる(少し赤みを帯びる)
- 煮染めは30~60分、沸騰しないように火加減しながら時々菜箸で揺り動かし染めムラを防止する
- 鉄媒染液は他の媒染に影響してしまうので、なるべく離しておき、作業も別で行う
- 媒染後、色が薄いと感じたら、染色→媒染を気に入った色になるまで繰り返す
- 媒染後は、染めムラ防止のため媒染液をしっかりと洗い落とす
↓↓↓草木染めキット販売\残りわずか、お早めに/
アボカドは皮や種の色からは想像が付かないような可愛い色に染まります
染料に赤みが出てくれば、しっかり濃いピンクに染まりますので、
ポイントをおさえれば初心者にも染めやすいと思います
冷凍フルーツを使った美味しいスムージーは、
【子供と一緒にカンタン楽しい料理体験】GREEN SPOON徹底レビュー!口コミでも人気のおすすめミールキットの記事へ
【その他の野菜染め】
紫玉ねぎ、玉ねぎ、小松菜、赤じそ、青じそ、ウコン、カブの葉、ニンジンの葉 など
次回は、バナナの皮で染めていきます
ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪
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